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家族全員揃いました - 今回の引っ越しを通して感じたこと

10月から1人でさみしく過ごしていたコペンハーゲンですが、年末に家族を迎えに行き引っ越しと家族移住を完了。やっと次のステップへの基盤が整い始めましたが、外部環境の変化の激しい中、なかなか思うようには進めません。
まだまだ先は長そうですが、今回の引っ越しを通して思ったことをいくつか備忘録として残しておきます。

VUCA(予測不能)の時代への対応力

よくコロナ禍になってから今まで以上にVICA(変動性・不確実性・複雑性・曖昧性)などと言われていますが、今回の引っ越しはまさにそれを象徴するものでした。
1月8日にデンマークが厳格なロックダウンを宣言。それに伴いスーパーマーケット以外の商店や役所、5人以上が集う場所(会社など)が閉鎖。入国管理も一気に厳しくなりました。

1月9日に入国した私たちはギリ厳格な封鎖を切り抜けましたが、日本にはまだ私のチームが数名里帰りで滞在しており、彼女たちはいつ戻ることができるのか不明な状態となってしまいました。封鎖は1月17日まで続きますが一説には2月中旬まで続くとのうわさも。そうなってくると、今までやってきた仕事のやり方も大きく変えないといけなくなってきます。

また、私たちの入国後に予定していた役所での手続き、家具や日用雑貨の購入など全く何もすすまず、結局3人での巣ごもり状態に。以前にも記載しましたが、役所でCPRを有効化してNem IDを取得しないとデンマークでは人間的生活が一切できないのですが、嫁さんはそれがいつできるのかわかりません。

子供も1月13日からこちらの学校に登校する予定だったのが転向後のDay1からオンライン授業に。本人も少なからずナーバスになっている感じで、さすがにこれは可哀そうなので、校長先生に「学校の内覧だけでもさせてもらえないか」とお願いしたところ快く引き受けてくれ、雨の中3人で見学に。ラッキーな事に担任の先生ともじっくりお話しすることができ、ちょっとは不安が晴れた様子(親が一番安心したかも)。予定していた用事が何もできないので、予定より一日早く、本日12日からオンライン登校することになりました。

これらのイベントを通して感じたのは(これ以前の東京在住時からですが)、予定通り進まないことを通り超えて、予測不能なことが頻繁に起こるので、どうしてもイライラしがちになるんですよね。でもそのイライラ感は、同居している家族にとってはさらなるイライラしか生まず、負のスパイラルに入っちゃいます。
私はかなりイライラしていたようで、子供に「隣の人に迷惑だから静かにするように」とか、「子供っぽいしゃべり方をするな」とか、小言をことあるごとに言っていたのですが、子供もこの不安な状況をどう処理していいかわからず、普段と違う行動になっていたんですよね。それに気づいていなかった私は、自分のイライラ感を前面に出してしまっていたことに反省。まさに予測不能の時代なので、生活だけでなく仕事も含めて、環境の変化に振り回されないようにしないといけないと身にしみて感じました。

所有することのコスト・リスク

ミニマリズムなどというKWが流行っていますが、今まで自分事として意識したことはありませんでした。が、今回の海外移住を経て、結構重要か思い出しています。

私たちは今まで十数回引っ越ししていますが、直近の引っ越しでは4トンロングが2台になるぐらいの家財がありました。段ボール10箱以上の本に、1,000枚以上のCD、年に何回使うかわからないキッチンツールなどなど、捨てられないものが大量にありました。

今回海外引っ越しをするにあたり、これらを全部持ってくると引っ越し代だけで100万円以上!!引っ越し代は基本会社が持つ契約でしたが、さすがにこの金額は払えないとのこと。最初は私もごねていたのですが、よくよく考えると、デンマーク国内で次の家に引っ越しするときにはその費用は自分たちにのしかかってき、さらに日本に帰国する際にもそのコストを自分たちで持たないといけないことを考えると、こんなに荷物って必要??と考えるようになるきっかけになりました。

年末に東京に戻り服を整理していると、全く着ていないけど捨てられない服や、5年上していないネクタイにカビが生えているものが出てきたんですよね。そんなのみると、そこまでしてなんで保管しているんだろうとむなしくなってきて大量に処分しました。ミニマリズムになったつもりはないのですが、ものを所有することに対する意識が大きく変わりつつあります。

やっぱり家族は大事

VUCAの時代を乗り切る!などというフレーズをよく見かけますが、正直なところ簡単なことじゃないですよ。不安やイライラ感が出てくるのは仕方の無いことですが、その経験を一緒にシェアしながらキチンと指摘してくれる家族は大事だと切に感じています。

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