消防隊長が返答する肝心な一言
一応、ぼくも消防士として仕事をしていまして、色んな職務に当たってきました。
あんまり内情のことを書くと怒られますが、これぐらいなら良いでしょう。
消防士としての基本的な技術ではありますが、特に『隊長』になったときには必須のコミュニケーションスキルのお話を書きます。
これは、どんな人にも、日常のこととして、使える話として、ご覧ください。
冒頭の、消防活動をしている絵は、★|noteさんの作品を使用させていただいています。ありがとうございます。
消防隊長が、『返答』する、魔法の一言です。
それは、、、、
『しばらく待て』
という返答です。
冒頭の絵でもイメージが湧くように、
消防隊の活動する場面は、かなりシリアスです。
危険性も高く、一刻を争っています。
緊迫して、初めて遭遇する災害現場に、騒然しています。
まずは、全体の災害全容を把握することが必須です。
トランシーバーや無線機を酷使して、それぞれから見える状況、感じる情報を伝え合います。
全体の情報収集と、部隊の運用を行う「指揮隊」から、各隊に、そちらの状況はどうなってる?と問いかけます。
指揮隊『○○小隊、そちらの状況を報告せよ』
○○小隊長『こちら、○○小隊、建物西側に部署、隣接建物への延焼は阻止している、どうぞ』
と、まあ、こんな応答をします。
こんな風に応答できれば良いんですが、それどころではないときもあります。
いわゆる、手が離せない状況だったり、切迫しているときもあります。
『○○小隊、応答せよ!』
『・・・』
こうなってしまいます。
聞こえているのか、
聞こえていないのか。
それさえ不明です。
全く状況は掴めません。
そこで、肝心な一言。
『しばらく待て』
これを返答することか重要です。
他にも、すぐに答えられないということもあります。
例えば、
そこに何人いるか?とか、
先ほどの情報は、どんな関係者からか?とか。
質問に即答できない場面にて
『しばらく待て』
を回答しておきます。
返事がないのが一番困ります。
待てと回答してもらえると、確認してくれるんだなっていうことが理解できます。
ほんの些細な事なんですが、
災害対応などするなかで、肝心な技術です。
これをぼくたちの日頃の仕事や活動に置き換えてみましょう。
メールで仕事の依頼が入ってきます。
うわぁ、どうしょうかなぁ、どう対応しようかな〜。
考えているうちに時間が過ぎます。
依頼元は、どうなってんの!?と思ってきます。
もしかしたら、見てもないんじゃないの!?とさえ思ってきます。
一言だけでも、返しておきたいですね。
『対応について確認調整した後に改めてご連絡します』
とかで十分ですね!
いわゆる、しばらく待て。です。
ぼくは日頃から、
LINEやMessengerを使って、色んな活動の情報交換をしています。
既読になるんだけど、一切返答がありません。
おいおい、見てるのに無視か?やる気ないんか?と落胆しつつも、先方はそれこそ、それどころじゃないほど、切羽詰まってたり。
ちょっと考える時間がほしいっていうときもありますね。
『考えてまた返事しますね!』
ってリアクションしてくれるだけで、全然違いますよね。
いわゆる、しばらく待て。
消防隊という、超特殊な例から挙げましたが、
日常の中でも、大切な返答なのだろうと思います。
ぜひ参考にされてください。
この週末、宿題がたくさんあります。
企画書、計画案、報告書、説明資料、、、
作らないといけないのが山積み。。。
とある主催者に言われます。
『入門さん、例の企画書、もうすぐ〆切なんですけど、、、?』
『・・・』
『い、いりかどさーん!?』
『し、しばらく待て、、、』
今日もご覧いただきありがとうございます。
<1年前の”今日”の記事★>
これはめっちゃ大事な記事です。
何度も引用しました。