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『おめでとう』には『ありがとう』を返そう

昨日、小学校6年生の次男坊の『卒業式』がありました。

アッと言う間の6年間。
思い返してみると、とっても長かった6年間。

この子たちの学年は、間でコロナ禍に突入していきました。
完全復活の卒業式。
この子たちにとっては、最初で最後の自分たちの小学校の卒業式です。

体育館に卒業生より先に、在校生代表として一学年下の5年生たちが入ってきます。知った子も何人か居て、あっ、あの子だって見ていました。

いよいよ卒業生入場。

我が子もそうですが、みんな見違えるほど大きくなりました。
ひとつ下の5年生とは、全然身体つきが違います。

ウチの子は、この1年間で19センチ背が伸びたって学校からもらってきた成長記録から計算できました。


いただいた式次第に書かれている名前に沿って、
ひとりひとりが名前を呼ばれて、校長先生から卒業証書を受け取っていきます。

ひとりひとりの名前が違い、ひとりひとりの顔や体型が違うように、
返事をするそのひとりひとりも声色が違います。

ウチの子の返事は立派なものでした。
声の大きさ、「はいっ」という短く強い発声。そして声色。
少し前なら考えられなかった。その返事ひとつで、成長したなと感じました。


ぼくはありがたいことに、
習い事や、学童保育や、PTAや、普段の子ども達どうしの付き合いもあり、ひとりひとり返事をする子ども達を見つめていて、とても知った子が多いです。
保護者席を見渡しても、知っている親ばかりです。

地元も違うし、こちらの保育園には通わなかったし、よそ者のまちではありますが、こうして子どもを通じて、このまちに知っている子ども達や保護者たちが居ることは、喜びでもあります。

『あっ、この子も少し見ないうちに随分と大きくなったな』
ってひとりひとりを見つめます。


校長先生の式辞や、
卒業生たちのコールと合唱。
とても気持ちのこもった、素晴らしい卒業式になりました。

その後、教室に移り、最後の担任の先生からの授業。

この担任の先生は、3年生のときにもお世話になりました。

お調子者の次男坊は、他の先生からはとても悪く見られており、叱られることばかり(笑)でも、この先生は本人の本質を見てくれて、とても良くご指導くださいました。

おかげ様で、『心が認められた』成長をしていくことができたと思っています。
ちょっと隙間時間があると、ずっと先生に色々と話しかけてくるんだって、困ったような嬉しそうな感想を、保護者懇談のときにいただいたのが印象的でした(笑)


ウチの子が事の発端でもあるのだろうと思いますが、この子たちのクラスは、35人学級が基本での2クラス相当でした。
でも、6年生になると、A組、B組、C組と、3つのクラスに分かれました。他の学年は1組、2組なのに、6年生だけアルファベットです(笑)
きっと特別な配慮をしていただいたんだろうと思います。

担任の先生が多くの生徒を見る数を減らすという根本的な対応だったんだろうと思います。
おかげさまで、二十数人しかいない教室は、何だか広々としていました。
先生も、生徒ひとりひとりに向き合える気持ちや時間が増えたのだろうと思います。

ウチも、しょっちゅう電話をいただきました。
その度に、「この子は成長しています」っておっしゃっていただいたのが、とても心に残っています。感謝ばかりです。


先生が最後の授業でこうおっしゃいました。
「この学年は、いつもの学年よりも、とっても多くの先生たちに関わってもらっています。感謝しないといけません。」

ホントにそのとおりです。
前述のとおり、色んな先生方の特別対応があってこそだったと思います。

「今日の卒業式で、多くの人から、『おめでとう』って言われると思います。」
「おめでとうって言われたら『ありがとう』って返そう。」
「みんなの成長へ関わってくれた人たちに感謝を。」

そんな最後の授業でした。
これまでの先生方のご尽力に感謝を。本当にありがとうございます。

先生がおっしゃるには、それぞれの保護者へも感謝の気持ちを、ということでした。


その、とっても素敵な担任の先生の言葉からこぼれ落ちる想いに、とても感動をしました。
おそらく何気ない言葉選びなんでしょうが、先生の想いが溢れているんだろうと思います。
それはこんな言葉でした。

『6年生で、このクラスの担任の先生になれて、私は幸せでした。』

とてもご苦労があったと思います。
ぼくなんかは、小学校の先生なんて酷な仕事で、出来ないと感じます。子どもだけでなく保護者への対応も大変です。
また、多感な時期だったり、前述のとおり、対応が大変な学年でした。

浅はかなぼくなんかだったら、ハズレ年じゃないですけど、どうにかこの1年間乗り切ろうみたいな感性だったんじゃないかと思います。

でも、この先生は、プロ中のプロの先生です。
段々と成長していくみんなの姿を見て行けたことに喜びや幸せを感じてらっしゃいました。
子ども達の成長を願い、懸命に対応してくださった先生に、心から敬意と感謝の気持ちをもちます。

本当にありがとうございました。

先生のとっても素敵な笑顔とはお別れです。
とてもステキな思い出と、友達と、そして子ども達の成長をありがとうございました。


『おめでとう』には、『ありがとう』を返そう。

これからの人生でも、大切になっていくようなメッセージを先生から受け取りました。



今日もご覧いただきありがとうございます。


去年の中学校の卒業式も感動しました。



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