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D.D.ダンカンとニッコールレンズの出会い・私のNIKKOR-H Auto 85mm f1.8
ニッコール85mmというと、Nikonサイトで紹介されているOne Minute Storyをご覧になった方も多いことだろう。
このOne Minute Storyの中にある『ダンカンとニッコールレンズの出会い』を見ると、ニッコールレンズが世界に認められたいきさつがわかる。こういうStoryには裏話や偶然がつきまとうことが多いので、実際はどうだったのかなと想像していた。
先日、チョートクさん(田中長徳氏)著『ライカを買う理由』を手に取り何気なくページをめくっていると『ダンカンとニッコールレンズの出会い』について書かれていた。そして、次のような言葉で締めくくられていた。
「もし、ダンカン氏がくだんのニッコール85ミリレンズに出会うことがなかったら、日本の現代の写真工業は今のような繁栄を見ることがなかったのでは」という仮説は、「もしオスカー・バルナックがいなかったら今のライカは存在しなかったのではないか」というのにも似て愚問である。「汝のライカの神、ニッコールの神を験(ため)してはならない」と、我らの「ライカ聖書」に書かれているではないか。
ちなみにダンカン氏が関心を持ったレンズは、Nikkor P・C 8.5cm F2である。
さて、ダンカン氏とニッコールとの関わりはこれくらいにしておき、現在使用しているNIKKOR-H Auto 85mm f1.8(非Ai)の紹介をしてみたい。
(NIKKOR-H Auto 85mm f1.8について)
①最短焦点距離は1m(レンズ構成は4群6枚)
ほぼ最短距離での一枚。いつもこういうモデルさんに出会えるといいのが・・・。人間、猫にかかわらずポートレートに最適なレンズである。
②長焦点のメリット
50mmや55mmでも寄れないこともないが、くつろいでいる猫の邪魔はしたくない。昼間はまだ30度超えの暑さだから、毛皮をまとっている猫たちには厳しい温度だ。これ以上寄ると猫を日陰から追い出すことになるかもしれないので85mmがいい。105mmや135mmでもいいが、手ぶれが気になる。
③玉ボケじゃなくて六角ボケ
この猫はブロック塀を正面から歩いてきたが、ピント合わせが間に合わずに後ろ姿しか撮れなかった。しかし、猫の背中の左上あたりに、少しわかりにくいが六角ボケが出ている。開放絞りなら丸ボケになるのでしょうが。
④写り
ふつうにシャープ。コントラストは穏やか。立体感もOK。
仁王さんがニッコールの神にみえてきた。