
自己資金400万円からの挑戦~『なつやすみの巨匠』製作秘話1
一本の映画が作られるまで
2015年7月、一本の映画が福岡・中洲大洋劇場で公開されました。
『なつやすみの巨匠』
福岡の離島を舞台に、10歳の少年が繰り広げるひと夏の冒険。
初めは自己資金400万円、監督と僕と二人きり、ささやかな自主企画としてのスタートだったのですが……
舞台となった福岡そして全国の皆さんから厚いご支援を頂き、キャストには地元の子供たちのほか博多華丸さん、リリー・フランキーさん、板谷由夏さん、国生さゆりさんといった豪華メンバーが、さらに主題歌はなんと井上陽水さんという夢のような布陣となりました。もはや堂々たる商業映画です。また、現在ブレイク中のソウルバンド WONK のキーボーディストとして活躍中の江﨑文武くんが音楽監督を担当してくれました。まだ彼が学生だった頃です。
公開時の反響は大きく、劇場に客足が絶えることはありませんでした。
最終的には2ヶ月のロングラン、延べ動員数7,000人突破という、単館上映としては異例の好成績を残すことが出来ました。大洋劇場の支配人曰く、「(82年公開の)『E.T.』以来の大ヒット」だったそうです。
困難続きだった製作過程
とはいえ、ここに至るまで順風満帆だったわけではもちろんありません。様々な挫折や衝突もありました。5年経った今、製作代表としてそろそろこのプロジェクトを総括すべきだと考えました。
一本の映画がどのように作られていくのか興味のある人、これから自主映画を作ろうと考えている人にも価値のある内容だと思います。お金のことなど踏み込んだ話もするので、いずれ有料記事にさせて頂こうかと思います。
今後の更新をどうぞお楽しみに。
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