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Zwei というアーティストを知ってほしい。

 J-POP のシーンに "Zwei"(読み:ヅヴァイ)というアーティストがいる。2004年にデビューしたボーカルとベースの二人からなる女性の音楽ユニットで、昨年には15周年ライブ、今年は初のオンラインライブの開催や YouTube チャンネル本格始動など今も精力的に活動している二人だ。

 筆者は青春時代に追いかけていたアーティストの解散後、Zwei の魅力に惹かれ今やライブにも足を運ぶようになったファン...彼女たちの呼び方でいうなら「ハニィ」のひとり。まだまだ新参者ではあるが、Zwei のここが好き!をこの記事では語らせてほしい。公式試聴動画も用意されているので、気になった方はぜひ彼女たちの音楽を聞いてみてほしい。

◯この辺を聞いたことはありませんか?
『拡張プレイス』:ゲーム『Robotics;Notes』オープニング
『純情スペクトラ』:TVアニメ『Robotics;Notes』前期オープニング
『ライア』:ゲーム『Steins;Gate 0』エンディング
『LAST GAME』:TVアニメ『Steins;Gate 0』前期エンディング
『青き炎』:TVアニメ『BAKUMATSUクライシス』エンディング

尖ったビジュアルに心を刺す歌声

 Zwei ってどんなひとなの?というかたはまず公式サイトにアクセスしてみていただきたい。

サングラスの女性がボーカルの Ayumu さんで、明るい色の髪をしているのがベースの Megu さんだ。女性のバンドと聞いて、このビジュアルを想像出来た方は少ないのではないだろうか。
このトゲのある印象的な容姿から送り出される音楽もまた鋭利なもので、真っ直ぐで無限の声量を感じさせるボーカルに、一瞬でその重みが流れ込むサウンド。そしてベースが固定メンバーにいるユニットならではの、ベースが弾ける聞き所を作ってくる構成。これらが一体となって鋭角的な楽曲を送り出し続けている、唯一無二のユニットなのだ。
Ayumu さんの声量は本当に恐ろしいもので、次に貼る動画ではマイク無しでこれ!?というパフォーマンスが3:26頃から披露される。ちなみにこのライブは筆者も参加していましたが、マイクを通さずともちゃんと聞こえていました。圧巻の一言です。

また、筆者は特に『約束のオーグメント』という曲に、今述べてきた「Zwei らしさ」が現れていると感じている。こちらはベースの Megu さんが"超鬼畜曲"と評するくらいベースが暴れる、低音スキーにもたまらない一曲となっているので、ぜひ聞いてみてほしい。アルバム・『NEO MASQUE』に収録されている。


ライブで見せる違った一面

 ここまでの文章から、Zwei の二人はヴィジュアル系で尖った音楽からロックミュージシャンっぽいな~?と感じたかもしれません。しかし、その印象はライブに行くと一変します。
 まずは Ayumu さんが割と天然で自由人で、とてもフランク。それをしっかりリードする Megu さんだけど、 Ayumu さんに引っ張られて面白いことになってしまうことも多々。生の二人はそんな"気のいいお姉さん"という一面も見せてくれます。いわゆるギャップ萌えというやつでしょうか...。パフォーマンスはビシっと決め、ライブの MC では音楽性と正反対の柔らかな世界が繰り広げられ、やみつきになります。その様子は先日行われたライブ配信からも感じ取ることが出来ると思います。

 そして Zwei のライブはこれを無しには語れない、「わっしょいコール」。デビュー当初からやっているそれは、ライブの終盤、最後の最後へまだまだ熱くなっていけ!という一番いいタイミングで挟まれる、ハニィと Zwei とのキャッチボール。何かしらのライブイベントに参加したことのある方には伝わりやすいと思いますが、二人の「わっしょい!」に合わせて観客が「わっしょい!」と返し、それが最高潮になった時にキメの一曲が始まるというパフォーマンス前後左右が全く知らないお客さんでも、これを通して僕たちはひとつになれる、最高に盛り上がる瞬間なのだ。
残念ながら昨今の情勢から、現在はライブハウスがひとつになるわっしょいコールを行うことは出来ない。が、年内にもう一度オンラインライブが配信されることが決まっているので、画面の前で一緒にわっしょいしようじゃありませんか!ハニィへの愛がこれでもかと詰まったアルバム・『愛しかない』には「わっしょいソング」である『from now』が収録されているぞ!


ただのゲーソン・アニソン歌手ではない

 実は Zwei 、デビュー当初から現在のようなゲームやアニメといったサブカル系のタイアップがついていたわけではない。これは現在の事務所である MAGES に移籍してからのことであり、それまではバラエティ番組のエンディング起用というのがメインだった。そのため、初期の楽曲には今とはまた違った雰囲気を持ったものもある
また、こちらは現在のものとなるが、カップリングやアルバム収録曲には「恋」を歌っているものもある。大々的に押し出される鋭角的なサウンドとは違い、どこか女性的な、かわいげを感じさせる仕上がりとなっている。もちろん、その中にも Zwei らしさはしっかり存在しているので安心してほしい。


新曲『The Way』

 そんな Zwei は2020年9月に初の配信専用シングル、『The Way』を発売した。彼女たちの16年間は決して平坦な道ではなかった。詳細は Wikipedia 等に任せるが、二度の事務所移籍を経て現在の存在感を示せるようになったという険しい道のりがあった。それでも、運命的な出会いを果たした二人の絆があったからこそここまでやってこれて、そしてこれからも一緒にゆける...そんな、未来を感じさせる一曲になっている。


 以上で Zwei というアーティストの紹介を終えます。ここまでの紹介と、貼り付けた公式試聴の動画等から彼女たちに興味を持ったかたは、ぜひその直感を信じ、 Zwei の音楽に飛び込んでみてほしい。 Zwei のふたりもまた、愛をもって応えてくれるはずだ。各種 SNS も要チェック!

公式インスタグラムはこちら。

※この記事は完全にいちファンが書いているものなので、 Zwei のお二人をはじめとする関係者や事務所の皆さまとは一切関係がございません。記載内容に問題があれば削除いたします。

文字通り生きる糧になります!