日本政策金融公庫の創業融資が変わっていた!
税理士法人 入江会計事務所の北村です。
新たに事業を開始する際には融資を検討することが多いと思いますが、
今年の4月から日本政策金融公庫(国金)の起業または開業時の融資に
ついて変更がありました。
これまで日本政策金融公庫での起業時・開業時の融資には新創業融資、
新規開業資金の2種類がありましたが、今年3月をもって新創業融資が
廃止され、新規開業資金に一本化されました。 さらに、新規開業資金に
は通常のものと女性・若者/シニア向けの2種類ありましたが、4月か
らはさらに、廃業等の経験がある方で再チャレンジをする方向け、中小
企業の会計に関する基本要領などを適用予定の方向けのものが新設され
ました。これまでの新創業融資では、事業開始後申告2期を終えていな
い方が対象でしたが、これらの方向けの融資は新規開業資金で行われる
こととなりました。
その他の変更点としては、以前の新創業融資では希望融資額の10分の
1相当の自己資金が必要とされていましたが、4月以降はこの自己資金
に関する要件がなくなりました。(ただ、だからと言って全く自己資金
がなくても融資が受けられる、ということではなく、やはり自己資金が
ある方が融資には有利なことには変わりありません。)
あと、事業開始後申告2期を終えていない方は原則として利率が0.6
5%(雇用の拡大を図る場合は0.9%)引き下げられたり、借入限度
額も3,000万から7,200万円に拡大されたり、運転資金の返済
期間が最大7年から10年に延長される、といった変更点があり、全体
的には以前に比べて条件が緩和されたという印象です。
開業まもない方は、これを機に日本政策金融公庫での融資を検討してみ
てはいかがでしょうか?