繰延資産の費用処理の方法
Q.繰延資産はどのように費用処理されるのか教えてください。
A.繰延資産を費用処理する方法としては均等償却と任意償却(一時償却)
の2種類あります。ただし、支出した金額が20万円未満の繰延資産は
全額支出時の費用とすることも税法上認められています。
①均等償却…均等償却とは、繰延資産として処理された金額を定められ
た期間で均等に費用処理していく方法です。定められた期 間で毎期同額を費用として処理していきます。
例えば、建物を賃貸借する際に支払う礼金は5年(ただ
し、契約期間が5年未満で契約更新時に再度更新料の支払
が必要な場合は賃借期間)で償却していきます。
②任意償却(一時償却)…任意償却では、償却期間内であればいつでも
また繰延資産の金額の範囲内であれば自由に
償却できます。
ですので、償却を全く行わないことも可能で
すし、逆に繰延資産全額を一気に償却するこ
も可能です。創立費や開業費といった会計上
の繰延資産でこのような償却方法が採られて
います。