相続税の計算方法
【その4】
Q.相続税の計算方法を教えてください。
A.相続税額は以下の方法により計算します。
①相続税の計算のもととなる金額の計算
1)亡くなった人の財産の総額から、借金などの債務および
葬式費用の額を差し引きする。
2)上記1)の金額から基礎控除額を差し引く。
これにより、亡くなった人の正味の財産の額が計算され
ることとなり、これをもとに相続税額の計算していく。
②相続税の総額を計算する。
1)上記①により計算した金額をそれぞれの相続人が法定相
続分に基づいて取得したものとして 、それぞれの相続人
が取得した金額を計算する。
法定相続分とは亡くなった人との関係性に基づき民法に
より定められた財産配分の目安となる割合のことで、例
えば、法定相続人が配偶者と子供2人の場合、配偶者は
2分の1、子供は残りの2分の1を半分ずつ分け合うの
で、それぞれ4分の1ずつとなる。
2)各相続人ごとの上記1)の金額に税率を乗じてそれぞれ
の相続税額を算出し、それらを合計する。
これにより、相続税の総額が計算される。
③相続人ごとの相続税額を計算する。
上記②により算出された相続税の総額に各相続人が実際に取
得した財産の割合を乗じて、各相続人が負担する相続税額を
計算する。