展覧会レポ:お香のミュージアムで(爆笑!)親子体験。天使の臭いと、父親の威厳
暑さにダラつく小学4年の娘と、お香のミュージアム「薫習館」で、匂いの世界を体験してきた。
お香は、ゆっくり、少しずつ吸うべし。安心してはいけない。なぜなら、強烈に臭う可能性があるからだ。
上品なミュージアム
店内は涼やかで上品な香り。スタッフの方は初孫を見つめるような眼差しで、優しく接してくださる。
烏丸御池を北へ徒歩5分。老舗らしい立派な建物。その隣にあるお香の入門者のためのオシャレなミュージアムで「香りのさんぽ」。
「香りの柱」コーナー
下のポンプを押すと、白いラッパ口から香るしくみ。
娘が「ええ匂いやで」というので、思い切り吸い込んだら、恐ろしいことになった。呼吸ができない。
さっきの娘の目。悪戯っ子のそれだった。目が「ぷへへっ」と言っている。
油断して、思いっきり吸い込んだ。とんでもない刺激臭だ。
スタッフの方の目が気になる。息をとめる。まだ気づかれていない。
父としての威厳を保ちつつ「すごいねぇ」なんて言葉に、最後の呼吸を使ってしまった。急いで距離をとる。なぜか背筋が痛い。
小学生がその気なら、油断なく観察しなければなるまい。
園児襲来
人もまばらだった館内に、素直すぎる園児たちが十名ほどの団体でやってきた。
夏休みの子ども向けイベント開催中とはいえ、対象年齢からは外れているのだろう。荘厳な入口に入った瞬間、
「くっせえ!」と大声を出す男の子。
「くっさーい」声高に応える女の子。
私は腹筋に力をこめ、笑いをこらえた。
天使の匂い
ここでしっかり言っておかなくてはなるまい。本来、直接嗅ぐものではないだろう。混ぜたり、少し離して使うはずだ。フワッと香るから、上品さがただよう。
個人的に一番いい香り体験だったのが、こちら。
手前の「01」はミルクに砂糖を溶かした、いわば天使の匂いとでもいおうか。絶妙に絡みつく、愛すべき香り。
臭くても、平気な表情を作らなくてはならない時がある。夏休み、娘に大人の筋力トレーニングをさせてもらった。
Koh-labo「香りのさんぽ」
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