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スマホアプリ開発における「ミニアプリ」とは何か?というお話

みなさんこんにちは。
アイリッジ IR担当です。

当社の強みはスマートフォンアプリの開発を中心としたOMO領域でのマーケティング支援ですが、コーポレートサイトでもご紹介している「LINEミニアプリ」の開発ニーズが「スマホアプリ開発」と並んで近年高まっています。

「ミニアプリ」とはどういったものなのか?
「ミニアプリ」が活用されることで従来のネイティブアプリ(スマホアプリ)開発の需要への影響はあるのか?

今回はそんな「ミニアプリ」に焦点を当てて私なりに解説していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

意外と身近な「ミニアプリ」の存在。


2008年に日本に入ってきたiPhoneは、スマートフォンの普及を促しました。
スマートフォンの機能が進化し、毎年のように最新版のiPhoneが発売されています。さらに、スマホアプリの機能も増えていき、これからも進化をし続けるでしょう。

さて、
唐突ではありますが、皆さんがお持ちのスマートフォン、
ホーム画面にアプリアイコンはいくつ表示されていますか? 

ちなみに私は107個ありました。
2-30個くらいだと思っていましたので、
思いのほか多くてちょっと驚いているというのが率直な感想です。

もちろん全てのアプリを日常的に使いこなしているなんてことはありません。実際に使っているのは1日で10個くらいだと思います。

頻繁に新しいアプリをダウンロードしているだけなのでは?
といえば、特段そういう訳でもありません。

どちらかと言えば新しいアプリをダウンロードする機会は減っているとすら思います。

だったらなんでこんなに多いんでしょうかね? ( ゚Д゚)why?

まぁ、数の多さはさておき、

『新しいアプリをダウンロードする機会が減っている』という点に着目してみると、存外同じ感覚をお持ちの方は多いのではないでしょうか?

立ち寄った店舗で、アプリの利用を促すPOPが目に留まることはあれど、その場でアプリストアを開いて新しいアプリをダウンロードする機会は久しく無いように思います。

でも、LINEでQRコードを読み取るくらいの手軽さだと結構利用しています。
薬局であるとか、飲食店だとか・・・ポイント貰えたりするんですよね。

そのLINEのQRコードのリンク先こそが「ミニアプリ」であり、
そしてLINEが「スーパーアプリ」と呼ばれる存在なのです。

そう考えると割と身近に「ミニアプリ」は存在しているように思います。
なるほど、LINEは「スーパーアプリ」。
そう、「スーパーアプリ」なのですLINEは・・・

ところで「スーパーアプリ」ってなに?


「スーパー」と「ミニ」という一見、相容れない関係にありそうな2つの「アプリ」ですが、調べてみたところ「ミニアプリ」の話をする際に欠くことのできないのが「スーパーアプリ」という存在でした。

ほとんどのアプリは、それぞれ一つの事業者によって一つのサービスを提供するために運用されています。しかしスーパーアプリでは違います。アプリ内部では様々な事業者による多様なサービスが、ミニアプリという形で提供されているのです。

アイリッジ マーケティングブログより抜粋

なるほど、なんとなく理解できたような気がしますが、
ひとまず、混同しそうな近しい言葉と合わせて整理してみました。

・ネイティブアプリ

 → アプリストアからダウンロードして使うスマートフォンアプリ。
・スーパーアプリ
 → ネイティブアプリのうち、ミニアプリを動かすことができるアプリ
・ミニアプリ
 → スーパーアプリ内で動くアプリ

「〇〇アプリ」という言葉は、まだまだありますが、
今回は、
「ミニアプリ」が動く
「ネイティブアプリ(スマホアプリ)」を
「スーパーアプリ」と呼ぶ。

という点だけ押さえておけばよさそうです。  
明らかにスーパーファミコンとミニファミコンの関係ではないですね


スーパーアプリは一夜にしてならず。


さて、本題である「ミニアプリ」の話に入っていきます。
皆さんは生活の中で連絡手段以外で【LINE】を使っていますか?

私の体験談ですが、近所のラーメン店の会員カードが『LINEでQRコードを読み取るタイプ』のものだったから気づかずに使っていました。また、カラオケに行ったときも同じようにQRコードから会員登録しました。

これが便利で、なにより手軽さがありがたい。

この正体がまさに「ミニアプリ」。

店頭にLINEのQRコードがあって読み取ると新しいアプリをダウンロードすることなく、ポイントがもらえるという経験をしたことがある方は多いと思います。

そんな手軽さが特長である「ミニアプリ」ですが、大前提としてお客さんのスマホに「スーパーアプリ」である「LINE」がダウンロードされている必要があります。

「スーパーアプリ」として見た場合のLINEが、どれくらい使われているのか、調べてみました。

LINE利用率83.7%:10~60代まで8~9割が利用

モバイル社会研究所 2023年4月17日より

LINEは、月間ユーザー数9,500万人(2023年6月末時点)と多くのユーザー数を抱えています。

LINEキャンパスより

とんでもなく使われているんです。LINEって。ご存じでした?


このように多くのユーザーを抱えるLINEだからこそ「スーパーアプリ」として成立している訳ですね。この参入障壁はとても高そうです。

事業者から見た「ミニアプリ」の有用性


では、「ミニアプリ」を提供する側、事業者側の狙いはどういった点にあるのか、何故「ミニアプリ」の活用ニーズが高まっているのか。
その有用性についてはどうなのでしょうか? 調べてみました。


①「ミニアプリ」は、継続的な接点をつくることができる。


前述のとおり、LINEは非常に多くの方が利用しているアプリであり、店舗としてもお客さんとしても使い慣れたツールです。

また、メッセンジャーアプリであるLINEでは、店頭QRコードを通じて接点の生まれたお客さんに対して、店舗側からコミュニケーションを発信することができるようになります。

例えば、
・来店期間が少し空いたお客さん向けに特別なキャンペーンの案内
・誕生月に割引クーポンの配布
・ポイント期間終了1ヵ月前に利用促進のアナウンス

お客さんの再来店を促し、リピーターへ育てていくための店舗施策として「ミニアプリ」は活躍してくれそうです。


②「ミニアプリ」は、ライトユーザー層にアプローチできる。


「ダウンロードする手間がない」
「使ってもらいやすい(ユーザー数が多い)」

つまり、『ライトユーザー層※』にアプローチすることができる。
※購入頻度や利用継続度が平均より低いユーザー

という観点で、ネイティブアプリと併用する企業も出てきています。

「ミニアプリ」の場合、前述のとおり手軽で心理的なハードルも低いことからネイティブアプリをアプリストアからダウンロードする前の『ライトユーザー層との接点作り』に活かされています。

そしてライトユーザー層に、店舗や商品、サービスを繰り返し利用していただくことでファンになってもらい、「ミニアプリ」から、さらにユーザービリティの高いネイティブアプリを利用してもらう。

「ミニアプリ」へ期待される効果は、従来のネイティブアプリだけではアプローチの難しかった新規顧客の開拓に繋げていくことにありそうです。


③「ミニアプリ」は、コストを削減することができる。


「ミニアプリ」は、従来のアプリ(ネイティブアプリ)よりも開発や宣伝にかかるコストを削減することができます。

それは、ネイティブアプリの場合、iOSやAndroidなどに対応した個別の開発が必要なのに対して、「ミニアプリ」は「スーパーアプリ」に対応した開発1つで済み、開発コストを抑えることができるため。

既にネイティブアプリを運用している企業だけでなく、ネイティブアプリを持っていない店舗、例えば個人店やカフェでも、コストを抑えたアプリマーケティングを始めることができる点もメリットでしょう。

また、アプリストアを介さないため、アプリストアへの登録料や手数料が不要となる点もメリットと言えそうです。


良い所ばかりではない?「ミニアプリ」の弱点


良くも悪くも「ライトユーザー層」向け、という所でしょうか。

①「ミニアプリ」は、機能やデザインに制約がある。


「スーパーアプリ」上で動く、ということは、そのプラットフォームの制約によって、機能やデザインに一定の制限がある。ということになります。

そのため、どうしてもオリジナリティを出しづらくなるというデメリットがあります。
※オリジナルの機能を実装するといった拡張性や自由度を考えると、やはりネイティブアプリでなければ実現できないことは多そうです。

②「ミニアプリ」は、他社のアプリに埋もれやすい。


「スーパーアプリ」上に、いくつもの「ミニアプリ」が競合しているため、継続的に利用してもらうための適切な宣伝やマーケティング戦略が必要となります。

その点、ネイティブアプリであればスマホのホーム画面に残りますので、目に留まる機会は多くなりそうですね。


まとめ


  • 「ネイティブアプリ(スマホアプリ)」と「ミニアプリ」は別物

  • 「ミニアプリ」は、「スーパーアプリ」をプラットフォームとして機能を提供しているアプリのこと

  • 「ミニアプリ」は、その手軽さから「ネイティブアプリ」ではアプローチの難しかった「ライトユーザー層」に向けて提供することができる

  • 「ミニアプリ」は「ネイティブアプリ」に比べて安価だが機能やデザインに制限がある

こんなところでしょうか。


今回は、「ミニアプリ」についてご紹介してきました。

「ミニアプリ」という字面からは「ネイティブアプリ」の簡略版のようなイメージを浮かべてしまいがちで、実際に利用者視点でも簡易的な機能となっていますが、一方で、事業者視点で見比べた場合、それぞれに期待する役割は全くの異なるということがわかりました。

「ネイティブアプリ」と「ミニアプリ」の使い分けによる企業の取組みは、これからもまだまだ続きそうです。

アイリッジでは、「ネイティブアプリ」のみならず、「LINEミニアプリ」に関するマーケティングブログや導入事例なども掲載していますので是非ご覧ください。


今回も最後までお読みいただきありがとうございました。



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