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快と不快の折り目

四季とは天の影響をものにする生命の変化 鈍重と活発の周期の中に身を置く者達が作り出す自然の世界、その中で葉者の人間の僕が山で何をするかといえば有害鳥獣駆除である。

夜郎自大の集団が起こす非常識で大迷惑をしている者を夜郎自大が狩る。僕は今この行為を共存と解釈しているが、けして爽快ではなくかと言って不快でもない。

獣道を辿れば、数分前には鹿が通っていたかも あるいは熊だって、その可能性は十分ある、お互い気を抜いていれば鉢合わせになり予測不可能な事態も起きる 獣達にとって現代人と現代人が作った構造物や製品は混乱の種でしかない。

防護柵のゲートを開け100m ほどの場所に鹿がかかって木の根元に座り込みこっちを見ている。顔は小さく子どもの年代であろう

僕は現実の彼女を目の前にライトな解釈で命を獲る。バーチャルな世界の中の住人がリアルな命を簡単に奪える そういえば先月獲ったあのメスは彼女お母さんだったかもしれない 鹿の遺伝子を幾つも壊しに僕は山に入る

そして また 考える
これは正しいのだろうかと 
奪った繋がりの下で。

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