マインドフルネスの力
パキスタン人の友人がディレクターになった。30歳過ぎで準大手の会計ファームのディレクターなので優秀な方なのは間違いない。
彼女の専門家としてのハードスキルも優秀でしたが、それよりも私がすごいなと思っていたのはソフトスキルの方。
人間関係構築力が抜きん出て優れていたと言うわけではないが、メルタルの強さというか情緒の安定さというのがずば抜けていた。
結構多忙な職場だったこともあり、ほとんど全てのシニア層が、イライラして怒りを爆発させたり、攻撃的になったりする様を見てきた。
私も残念ながらプレッシャー下でイライラして上司や部下に強い口調になったこともあるし。
しかしそんな中、私は彼女がイラついているのを見たことがない。上司やクライアントに否定されたり反対されたりしても、あまりネガティブな反応をしない。その様子がメンタルの強さを感じさせる。
そのメンタルの強さの理由の1つは礼拝の習慣だろう。パキスタン人の彼女はイスラム教で、日に5回の礼拝の時間がある。
外資企業ではオフィスに瞑想ルームが整えられているので、その中で毎日決まった時間にお祈りをしている。
印象的だった彼女の台詞が、「仕事が忙しい事と、心がざわついて落ち着かない事は違う。心が忙しい日は、なるべく作らないようにしている。それは礼拝で片付けられるから。」
礼拝は突き詰めれば瞑想とは違うかもしれないが、目指すところは同じだろう。
自分の心の整理整頓を、毎日5回もするのはメンタル強化にさぞかし効果があることでしょう。参考にしたい身近なメンタル強い人の話でした。