嫉妬 ー現役中学生が書いてみたー
去年から同じクラスのれんと部活が同じみゆが
春から私と同じクラスになった
れんとみゆは今年はじめて同じクラスになって
どんどん仲良くなっていった
次第に私を置いて、二人だけの世界ができていった
れんが「下敷きなかった〜」と言うと、
私は下敷きを取り出して「いる?」って聞いた
でも、みゆも同じことしてて
れんはみゆだけを見て「貸して!あざ〜す」って。
私なんかいなかったみたいに
今回はたまたまかもしれない
私よりみゆのほうがれんと席が近かったから
怖くなった
私のことを「いらない」って思うのかな
「いなくてもいい」って思うのかな
れんの中から、私が消えてしまいそうな気がして
怖くなった
悲しくなった
れんとみゆが仲良くなればいいのにって思ったのは私
最初に喋らせたのも、私
でも、いざ仲良くなるとちょっと嫌だ
れんくんも、みゆを好きになってしまうのかな
みんな、みゆを好きになってしまうのかな
私なんて女子力も無ければ、個性もない
所詮ただのモブだったんだ
れんがみゆを好きになって
みゆもれんが好きになる
そんな未来は嫌だと思ってしまった
好きなわけじゃないけど、嫌だ
私の友達、全員がみゆを好きになっていく
あぁ、これがモテる女と持てない女の違いか…
醜い嫉妬。
友達に嫉妬するなんて、私はバカだ
それでも、私の大切な友達を他の人にとられたくなかった
私より仲良くなってほしくなかった
そんな思いを隠して、今日もれんとみゆに笑顔を見せる
私のこんな思いを知ったられんはどう思うだろうか
気持ち悪い、と思われてしまうのだろうか
嫌われるのは、嫌だ
これからもずっといっしょにいたい
そう思うのは、れんを大切な友達だと思っているからだろうか
それとも、私がれんに恋をしているからだろうか
答えは、わからなくてもいい
どっちでもいい
ただ、れんと一緒にいられればいいと
そう思う