2020年、ピルが福利厚生に含まれる時代
とある会社が、ピルを福利厚生として導入しました。
参考記事↓
「低用量ピル、会社が費用払います」ある企業の福利厚生に、ピル服用支援が導入された理由(BuzzFeed Japan) - Yahoo!ニュース
社会が女性の生理の辛さを、そしてピルを認めてきている新しい流れがきているなと感じました。
今回は、上記の記事を深堀りしながらピルと社会の共存について考えていきます。
ここか~!という会社です。
※女性で生理用アプリをインストールしたことのある人ならきっとわかるはず
【ピルが福利厚生に】今回導入した会社の紹介と導入された理由
①導入した会社
導入した会社は、株式会社エムティーアイ。
生理用アプリ「ルナルナ」や「母子モ」、「music.jp」など多数運営している会社です。
「ルナルナ」私も使ったことがあります。
そのエムティーアイさんが、低用量ピルの服用を支援する制度を10月から本格導入しています。
②導入された理由
女性がより安心して働ける環境づくり
これが一番の目的のようです。
月経やPMS症状がもたらす社会的な損失が結構大きいことは有名な話ですよね。
会社にとってデメリットであり、また「働きやすさ」の面でいっても月経によるマイナスポイントは大きいもの。
このような現実を、独自のシステムを使い解消できないかと検討しテストやアンケートの結果生まれました。
※詳しくはコチラに記載されています。気になる方はご一読どうぞ
→エムティーアイ、『ルナルナ オンライン診療』を活用した 婦人科受診と低用量ピル服薬を支援する独自の福利厚生制度を本格導入
【ピルが福利厚生に】どんなメリットがあったのか、実際の声も引用
メリットと実際の声を記事から引用して紹介します。
ピルを使用するメリット
エムティーアイはこんなデータを出しています。
生理が日常生活に影響を与えている日数
:実証前3.1日→実証後1.15日
大きく減りました。
3日の苦しみが1日でおわる、とすると女性ならどんなにすごいことか一瞬でわかりますよね!
仕事のパフォーマンス
:マックス100とすると、実証前平均63.1→実証後平均83.5
生理関連の影響がない日に発揮できるパフォーマンスを100としています。
こちらも平均20のパフォーマンス向上です。企業の方は決して見逃すことのできない数字ではないでしょうか。
ピルを使用してみて:実際の声
「(生理中は)仕事のパフォーマンスの低下をいつも感じていました。ピルをふくようするようになってからは気分の落ち込みや貧血が改善されたようで、仕事のパフォーマンスの低下の下げ幅が小さくなったと感じています」
引用:「低用量ピル、会社が費用払います」ある企業の福利厚生に、ピル服用支援が導入された理由|YAHOO!ニュース
「また、経血の量も減ったので、仕事中に下着や服を汚す心配をしなくて良いことも、仕事に集中しやすい要因の一つになっていると思います。」
引用:「低用量ピル、会社が費用払います」ある企業の福利厚生に、ピル服用支援が導入された理由|YAHOO!ニュース
こんな声が挙げられています。
まとめるとこんな感じですね↓
・PMS症状の改善→気分に左右されず仕事ができる
・貧血の改善→ピル服用前と比べ調子が良くなり仕事が捗る
・経血量の改善→下着や服が汚れる心配をしなくて良いので仕事に集中できる
ぱっとみ良いことだらけですが、マイナートラブルは?という疑問が個人的にはありました。
【ピルが福利厚生に】男女ともに互いの性を支え合える社会へ
女性の健康問題である「月経痛」や「PMS症状」は、個人差があるものの結構深刻なのに見過ごされやすいようにあると思っていました。
しかし今回の事例では、「会社全体で」ピルの使用を支援するシステムを掲げています。
結果的に会社の売上があがったり作業効率がよくなればいいので、WinWinな制度だと私は思います。
あとさ、女性からしたら超魅力的じゃない?
ピルって結構経済的に負担になるし、それが福利厚生で補われるのであれば少なからず楽になります。
それに、生理や性についてオープンになれる空気感みたいなものが作られそうですよね。
「生理が女性にとって働きやすさの障害になっている」という認識を深められそうな、とても素晴らしい取り組みだと感じます。
あとは、性に関する悩みって結構一人で抱えがち。
友人に相談できなくても、このような取り組みで社内で相談できるような場所があったり、新たな人間関係が作られれば一石三鳥にもなるかもしれません。
私としては、職場にもこの取り組みを取り入れてほしいくらい賛同です。
これを機に、もっと普及が進んでくれたら嬉しいですね。
それでは、今回はこのへんで。
ここまで読んでいただき、ありがとうございましたm(__)m
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