【生理痛に悩む女性へ】ヤーズフレックス配合錠とはどのようなものか、安全性や使い方についてお話します。
今日は、『ヤーズフレックス配合錠』を紹介します。
・生理痛が激しく、鎮痛剤を使っても良くならない
・月経前症状(PMS)が強く出るので困っている
・生理の数をもっと減らしたいと思っている
・ピルを検討しているが、使用に不安がある
こんな人に今回見てほしいなと思います。
この記事を書いている私は、「耐え難い月経痛」と「嵐のようなPMS症状」に苦しめられ、ヤーズフレックスを飲み始めました。
結果、120日間生理なしの生活を送っています。
ピルに人生変えてもらったようなものなので、是非生理に悩んでいる人にはその情報だけでも知ってもらいたいです。
ヤーズフレックスとは?
ヤーズフレックスとは、「超低用量ピル」の1つで2種類のホルモンが含まれています。
卵胞ホルモン(エストロゲン:E)と黄体ホルモン(プロゲステロン:P)の2つの成分が配合されたお薬のうち日本で初めて連続服用ができるようになったお薬。
副作用を軽くするため、エストロゲンの量が20μgまで抑えられています。
ヤーズフレックス配合錠は「超低用量ピル」とも呼ばれたりします。
ヤーズフレックスを使う目的
月経困難症や子宮内膜症の治療、PMS症状の改善等に使われます。
大事なのは、「経口避妊薬」としての処方は認められていない、ということです。
ただし、働き的には他の経口避妊薬となんら変わりありません。
ヤーズフレックスが身体に及ぼす働き
主に、FSH(卵胞刺激ホルモン)とLH(黄体形成ホルモン)という脳から出されるホルモンの分泌を抑えることで、排卵を止めます。
排卵をとめるので、受精しない=妊娠しない、という感じにつながります。
詳しい仕組みは、こちらを参考にしてください。
✔ヤーズフレックスの避妊効果について
【ヤーズ・ヤーズフレックス】ピルで避妊できている人とできない人がいる理由【大事な話】
題名にもありますが、避妊目的での処方が認められていないだけで、避妊効果はあります。
そのあたりも気になる人は是非読んでみてください。
ヤーズフレックス配合錠の使い方
2通りの服用方法があります。
①最長120日間の連続服用と4日間の休薬を繰り返す方法
・1日1錠、一定の時刻に毎日服用する
・服用開始から24日間は出血の有無にかかわらず服用し続ける
・25日目以降に3日間連続する出血あり→翌日から4日間休薬
・25日目以降3日間連続する出血なし→120日目まで服用し、翌日から4日間休薬
・4日間の休薬後は、翌日から再開する
②28日周期で服用する方法(24日間の服用と4日間の休薬を繰り返す方法
1日1錠、一定の時刻に毎日服用する
服用開始から24日間は出血の有無にかかわらず服用し続ける
25日目から28日目までは4日間休薬する
休薬後、翌日から服用を再開する
私は①の方法で服用しています。
120日こないのは大変魅力的ですが、妊娠の心配をして神経質になりやすい方、自分がいま何日目までのんだか忘れっぽく管理に不安のある方は②の方法をお勧めします。
120日間連続服用することにおける注意点
・休薬期間は4日間を超えないこと。
・4日間の休薬後は、出血の有無に関わらず服用を再開すること。
・初めてお薬を飲み始めるときも、休薬期間のあとも、出血の有無にかかわらず24日間は服用を継続すること。
この3点には十分気を付けて下さい。
これらさえ守れて、管理をしっかりとできる人なら120日間の連続服用はすごく快適なので本当におすすめです。
ヤーズフレックス配合錠の副作用・マイナートラブルについて
飲み始めてから3か月くらいは、結構症状きつかったりします。
マイナートラブルが起こりやすい
ヤーズフレックスを飲み始めてから最初の数か月間は、吐き気や頭痛、不正出血などのマイナートラブルが起こりやすいです。
ほとんどの場合、服用を続けるうちに治まります。
症状がつらいときや長く続くときは、担当の医師に相談しましょう。
それよりも注意しなければならないのは、「血栓症」です。
「血栓症」に要注意!
血栓症とは、血管に血のかたまり(血栓)が詰まる病気で、医療機関での早急な対応が必要です。
・突然の足の痛み・腫れ、手足の脱力・まひ
・ふくらはぎが赤くなっている、握ると痛い
・激しい胸の痛み、突然の息切れ、押しつぶされるような痛み
・激しい頭痛、前兆のある痛み
・激しい腹痛
・舌のもつれ・しゃべりにくい
・突然の視力障害(見えにくいところがある・視野が狭くなる)
こうした症状が突然見られた場合には、すぐに医療機関に受診してください。
その際、必ず「ヤーズフレックスを服用しています。」と伝えるようにしてください。
ヤーズ配合錠を服用中に死亡してしまった例が3件開示されているんです。
そのことについても記事にまとめました。↓
【ピル】血栓症の症状と予防策について解説します。【知らないと危険かも】
ヤーズフレックス配合錠を服用中の生活について
・喫煙
・過剰なアルコール摂取
・水分摂取不足
先ほど副作用として挙げた「血栓症」の発症リスク増大につながるため、これらは極力避けるようにしてください。
タバコを吸うと、コレステロールが血管内に蓄積されます。結果、動脈硬化が促進され、心血管系イベントが発生するリスクが高まります。
過剰なアルコール摂取や水分摂取不足から、脱水が引き起こされます。脱水になると血液の凝固機能が亢進するため、血栓症のリスクが高まります。
最後に
ヤーズフレックス配合錠が体に作用する機序や安全性、服用方法、注意点などを主にお伝えしました。
・ヤーズフレックスは「超低用量ピル」の1つで、月経困難症や子宮内膜症の治療に使われる。
・避妊目的での処方は認められていないけど、効果はある。
・飲み方は2通りある。どちらもメリットデメリットがあるので、自分に合った方を選ぶのが大事。
・副作用の「血栓症」は超大事。絶対に覚えておいて!
このようにまとめます。
ヤーズフレックスは、現段階で唯一120日間連続服用のできるピルです。
「鎮痛剤を使っても月に一回は身体がだるくて辛い」
「痛みに耐えられない」
そういった悩みがある方には検討の価値が大いにあるでしょう。
ピルには相性というものがあるので、あなたにとって一番のピルがヤーズフレックスとは限りません。
信頼できる医師と、自分にあったピルを探してみてください。