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「泪のつづき_07 2025年1月」

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金曜日。一日中晴れの日。年末年始、お正月休みを終えてから、新年初出勤日を迎えて、そこからフルで五日間仕事をして、今日。五日間ってやっぱり長いんだなと感じた一週間だった。日中、歩きながら横で先輩たちが「一週間長くないすか?」と話しているのを聞いて、隣でうんうんと頷く。ほんとにね、長いね。でも仕事をしている方が何となく気持ちが安定しているかもなぁとか、思ってしまった。休みが一週間あるのは嬉しかったし、家族との時間を持てたのも有り難かったし、そう、楽しかったんだけど、規則正しく起きて仕事に行って夜帰ってきて、ご飯を食べて寝る、っていうリズムの中に身を委ねてその中でまた考えて、動いてっていうのが合ってるのかもと気づいた。いいのか悪いのか、気づいてしまった。夕方、また別の先輩とお店に入って対面でパソコンをカタカタしながら少し話す時間があり、「仕事どう?」と聞かれる。自分が今思っていることや、考えていること、ざっくばらんに脈絡なく話してしまう。この人になら何も飾らずに話してもきっと聞いてくださるという安心感を持って接することができる方で、尊敬している。取り纏めるという役割について考える。ずっとずっと、何事も何を取っても安心感で包めるくらいの器を持ちたいと思うし、そこに到達するまでにはまだまだ経験が足りないし、経験したいし、焦らずに一歩ずつだなぁと思う。会話の中で、「何だろう、何か言葉にするのが難しいんだけど、姿とか行動で期待を持ちたくなるような存在だよね」と言われて、初めて言われた言葉だったからびっくりしてしまった。どうやって返答したらいいのか分からなくなって、まずはありがとうございます、と伝えた。いろんな壁にぶつかって、考えて動いてまたぶつかっての繰り返し。大事にしたい気持ち、思いを持ち続けたその先のことを考えて、方法とかそういうのじゃなくて、心の底から心の芯から目の前の人を思い遣る人になりたい。なっていきたい。夜、真夜中に見た月と星が綺麗だった。見れて良かった。

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土曜日。朝の光の写真を一枚撮る。眠ったり、本を読んだり、ご飯を作ったりしてひたすらのんびり過ごす。もうそれはひたすらに。

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日曜日。昨日と同じく、のんびり過ごす。さすがにのんびりしすぎていると思ったけど、日中に眠たくなって寝てしまう。多分まだ年末年始の生活リズムを引きずっているんだろうなぁ、来週からまた仕事が始まるから少しずつ眠る時間も正しくしていきたい。でもやっぱり、眠るのは幸せ。

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月曜日。朝の日差しが眩しい。今日はきっと一日中晴れるね。土日はほぼ家から出ずに過ごしていたから、今日は用事を済ませようと思って、お昼前から外出する。家を出て駅に向かう途中で曲がり角を曲がる直前で、海外の方が五人揃って歩いてくるのと鉢あった。その瞬間に「CDのジャケットに出てきそうな五人...!」と思う。そのまま颯爽と五人揃って歩いてどこかに行ってしまった。ほわーと思いながら、朝からの出会いのことを考える。そのまま電車に乗り、ちょうど空いた席に座れたから本を読むことにする。二駅ほど通過して電車のドアが開いた時にふっと入ってきた風にどうしようもなく冬を感じて、寒かったけど何だか嬉しくなった。今日の一番の用事を済ませるためにその目的地に向かうと、祝日でお休みです、という看板を見る。開いているかどうか調べてから来ればよかったなぁと思いつつ、しょうがない!と切り替えて、近くの喫茶店でナポリタンを食べた。とっっても美味しかった。サラダとレモンティー付き。嬉しい。ご飯を食べ終えた後にレモンティーを飲みながら、イヤホンを外してそのまま少し読書をする。一番端の一人用の席に座ったこともあり、特に何も声をかけられないことに安心した。今度からこの近くに来たら、またここのお店に来てみよう。近くの席でチョコレートパフェのオーダーをしている人が居て、食べたいけど一人じゃなくて、共有して美味しいねって言いたい...!と思ってこの時は食べなかった。お店を出てから、今度来る時に迷わないように、この出口から出るんだ、とか思いながら頭の中でお店の場所をメモした。買い物をしながら、母とメッセージでやり取りをする。今の心の中にある気持ちや考えをそのまま伝える。何も隠さずに本当にありのままで伝えると「人生何があるか分かんないから、人生なのよ!いつでも味方だから」と返信が来る。心がぐーっとなる時は、上を向いて深呼吸することにしている。深呼吸する。今の気持ちに対して丁寧に、真っ直ぐに向き合う。人生の中で成し遂げたい思いを、この先も持ち続けられる選択を選ぶ。気持ちをノートにも書き出して少し整理できて良かった。

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火曜日。仕事で資料作りだけでもと思って先々に進めていたことが功を成した場面があり、ほっとする。とりあえず、焦らずにできて良かった。と思っていたらまた一つ教えていただく場面があり、私がしたことは良くなかったけど、知れて良かった。気持ちが引き締まる。一つずつ、一つずつ。

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水曜日。部屋の暖房がかなり高かったのとホッカイロを付けていたのもあり、謎に一人我慢大会みたいになりながら夕方まで仕事をする。ジャケットも脱いだけどやっぱり暑かった。今日の仕事は少し遅くまでかかっちゃったな。仕事終わりに、遠く離れて暮らしている学生時代の友人と数ヶ月ぶりに電話をして、お互いの近況や相談したいことをばーっと話す。話しているとあっという間に時間が過ぎる。その時間を持てることが本当に有難いなぁと思う。友人から「どんな時でも、何があっても味方だよ!大丈夫だよ」と言ってもらい、心に乗っていたものがふと少し軽くなったように感じる。相談するまでどきどきしていたけど、思い切って相談してみて良かった。自分の考えが客観的に見てどうなのか、知りたかった。その友人に相談するといつも電話を切る時には「何とかなるよね」と思えているから、本当にすごいなぁと思う。お互いの幸せを心の底から願う、願える友人がいるって嬉しい。夜道を歩きながら月が綺麗だと話す。あたたかくしてねと伝えて電話を切った。やさしい声と心強い言葉を心の中に留めて、もう少し先までいってみようと思う。

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