桐生と渡良瀬川
群馬県桐生市へ行ってきた。
昼すぎに駅へ到着し、街をぶらぶら歩きながら目的地へ向かう。
街には、シャッターが降りている空き店舗と、新しいおしゃれなカフェ、古い家屋、老舗のお店が混然一体となって、ゆっくりと時間が流れている。
気になっていたハンバーガー屋さんは行列。おしゃれで美味しいものを出すお店は地元の人で人気のよう。あきらめて近くのトラットリアへ入る。ここはゆったりしたお店のつくりで、数組の客が昼食をしている。他の飲食店を見ても、人の多い場所と、そうでない場所のギャップがすごい。
街は古い木造家屋の匂い。歩いていると子供の頃のおばあちゃんの家の匂いがする。
日射しは強く、日傘が無いとつらい。老舗の鰻屋さんからいい匂いがしてくる。ちょっと遅かったようで準備中の札がかかっている。格子戸から店の中のやかんが見える。
所用をすませ、駅へもどると、ちょうど「わたらせ渓谷鐵道」が出発するところ。1両の電車で、足尾銅山や中禅寺湖方面へ行く登山電車だ。
あわてて飛び乗って、大間々で下車、高津戸峡へ向かう。近づくにつれ、大きな水の音が聞こえてくる。橋から下を見下ろすと、渓谷で水遊びをしている人がいる。とても気持ちよさそう。水の色が濃く、きれい。橋の高さは相当なもので、お尻のあたりがむずむずしてしまう。
遊歩道を散策していると雲行きが怪しくなってきたので、次の電車へ乗り、早々に高崎へ向かう。高崎駅で新幹線がプラットフォームに到着したちょうどそのとき、土砂降りの雨が降ってきた。
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