「ヤバい経済学」を読んだ
昔読んだけれど内容を忘れていたので久しぶりに手に取ってみた。
割れ窓理論の話
面白かったのが割れ窓理論の話。当初は犯罪抑制に効果があったとされていたがデータを分析してみると他の要因(警官の増員、少子化など)の効果のほうが圧倒的に大きかったそうだ。そのため割れ窓理論を元に取り締まりをしていた州とやっていなかった州で比較すると犯罪減少率に差が無かったとか。
これを踏まえるとソフトウェアエンジニアリングの文脈でよく語られる割れ窓理論はどれだけ正しいのか疑問が湧いてくる。
コードレビューでnits(些細な指摘)コメントを自分はよくしてしまうのだが、それは本当に正しいことなのだろうか。全体の設計が綺麗なのであれば細かいコードは気にしないほうが良いのだろうか。ソフトウェアエンジニアリングにおける割れ窓理論の話はどれだけ裏付けがあるのだろうか。
インセンティブの話
保育園を例にしたルール作りは難しいという話。
このインセンティブに関する考え方は既視感があるなと思ったら、HIGH OUTPUT MANAGEMENTで似たようなことが書いてあった。
こうやって本同士の関連というか、繋がるところが見えると嬉しくなる。