考え方ひとつでモチベーションや競技に対する姿勢は変わる:西本航庸
全国で戦える選手になりたい
私は「全国の舞台を経験し、そこで戦える選手になる」という思いで環太平洋大学に入学しました。中学の頃に陸上競技を始めましたが、全国大会にはあと一歩のところで届きませんでした。その悔しさもあり、高校ではインターハイや都大路に出場するという目標を立てましたが、それも叶いませんでした。全国大会への思いは今も強く、あえて強いチームに身を置くことで、高い意識で練習に取り組む事ができ、目標を達成できると思っています。
継続した練習で飛躍
目標を達成するのに最も大切なことは、とにかく練習を継続することだと思います。高校生の頃は練習をしては長期間のケガをし、復帰してはケガをする、といった繰り返しでまったく練習を継続する事ができませんでした。その経験を活かし、今はポイント練習後のダウンジョグやストレッチの時間を大切にしています。この一年間はケガなく練習を継続できているのでタイムも少しずつですが伸びていっているように感じます。今はコロナウイルスの影響で部活動が停止になっていますが、こういった期間にしかできないこともあるのでしっかりと練習を積んでいきたいと思います。
初めてレースが楽しいと思った
目標は1500mで3分54秒を切り、学生個人(日本学生個人選手権)に出ることです。自分が1500mをやろうと思ったきっかけは、環太平洋大学に入学すると決めた時に、高校(徳島科学技術高校)の時の顧問の先生である梅本(浩志)先生に「1500mをやってみたら」と言われたことです。高校時代は800mと5000mしかやったことがなかったので少し不安でしたが、大学初レースで1500mを走った時に楽しいと感じたのを今でも覚えています。これまで、走り終わって楽しいと感じたことはほとんどなかったので、とても印象的でした。楽しむことも競技をする上でとても大切なことだと思います。中・長距離は、どちらかと言えば「きつい」や「苦しい」といったことの方が多いですが、考え方ひとつでモチベーションや競技に対する姿勢が変わるので、楽しむことを忘れず練習に取り組みたいです。
課題はスピードと積極性
目標を達成するには「継続」や「楽しむ」だけではだめだとも感じています。去年一年間の目標は1500mで4分を切ることでしたが、達成することはできませんでした。自分の課題はスピード不足だと感じています。ポイント練習の300mでは、後半になるとまったく足が動かず、フォームもばらばらになってしまっていました。また、積極性がなく誰かの後ろについていくばっかりだったので、それらが今の課題だと感じています。2年生ではそういった課題を解決し目標を達成できるようにしていたいと思います。ただし、強みもあります。それは朝練に一度も休まず参加できたことです。中距離はポイント練習で距離を踏むことがあまりないので、朝に距離を踏めたことはとても大きいことだったと思います。
卒業後は柔道整復師として働きたい
卒業後は4年生で取るであろう柔道整復師の資格を用いて、整骨院や病院で働きたいと考えています。ケガで部活動や仕事が行えない人に、少しでも早く現場復帰できるよう努めたいと考えています。高校時代の、ケガをして悔しかった思いや、辛かった経験を活かしていけたらいいなと思います。そのためにも、授業や課題に集中して取り組み、技術や経験を身に着けていけていきたいと思います。また、陸上競技を通してたくさんのことを学びたいと思います。一つは、インスパイア(環太平洋大学スポーツ科学センターの研究拠点)で、体や体の動きについての知識をつけていきたいと考えています。去年は、VO2max(最大酸素摂取量)やランニングエコノミーなどのさまざまな測定をしました。こういった測定に関する知識は、柔道整復師の資格を取るにあたっても活かすことができると思うのでしっかりと学んでいきたいと思います。ほかにも、陸上競技を通してコミュニケーション能力や忍耐力といった様々なスキルを身に着けていきたいと考えています。特にコミュニケーション能力は働く上で大切になってきます。学生のうちにしか身に着けられない能力もあるのでしっかりと身に着けていきたいです。
目標達成で恩返しを
これまで7年間陸上競技を続けてきました。今はコロナウイルスの影響で集まって練習したり強度の高い練習はできませんが、今だからこそできることをしていきたいです。目標とする全国大会にはまだ一度も行けてませんが、残りの3年間で目標を達成できるよう努力していきたいです。また、これまで携わってくれた先生やコーチにいい報告ができるよう頑張りたいです。特に、ここまで陸上をさせてくれている両親に恩返しできるよう頑張りたいです。