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芸術祭愛がつまった「大地の運動会」裏側レポート
IPUT 3年 飯野
私たちは、子へび隊の活動のほかに滞在中に奴奈川キャンパスで開催された「大地の運動会」にも参加した。いろいろとはじめての試みで、混乱もあったので記録としてもこの記事を書きたいと思う。
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大地の運動会とは
年齢も幅広い人たちが集まって、競技に参加するのはもちろんのこと、見て楽しんだり、お弁当を食べたり、応援をしたりとさまざまに楽しめる「運動会」という形に大地の運動会ならではの大勢の海外の方、アーティストやミュージシャン、また何かの専門家ではない方も自分の得意技を披露したりと、より多様、多彩なことができる運動会です。
【公式】大地の芸術祭Echigo-Tsumari Art Field
2024年9月7日(土)「大地の運動会」@奴奈川キャンパス/大地の芸術祭越後妻有アートトリエンナーレ2024
↑ぜひ見てください!大地の運動会の楽しさが詰まっています!!
私たち6人は、準備と運営を主にやり、合計で3日間関わった。
1日目(9月4日)
9時ごろからテントの設営をした。太陽が照り付け、30℃近くなっていた。暑さもあってかみんなの表情が険しくなっていた。だが、テントを立て終わることができたら涼しい部屋に入れると聞き、表情が一変し、これ以上ないチークワークと速度でテントが完成した。ご褒美を目の前にした生き物は、ありえないほどの力を生み出すのだなと体感した。1テント3人で組み立てたのがスムーズにいった秘訣かも…
ひと休みを入れた後、13時ごろから室内で旗の制作をした。
旗制作の工程は、
① 色のついた旗に絵を描き、周りをはんだで整える
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② 整えた旗を紐につける
![](https://assets.st-note.com/img/1728633846-FZHRkr1548EeCmBMsbKiTy9n.png)
③ 体育館から②の旗を吊るす
である。
シンプルだが、たくさんの量があり1日丸々使っても終わらないくらいあった。
特に、①が大変であった。たくさん絵を描かなければならないが1枚1枚凝りたいという思いがあり、その気持ちのせめぎ合いがあった。
![](https://assets.st-note.com/img/1728633874-pjW7EKangTCNRlt8SGVbeXwM.png)
旗を作っている最中にお菓子のラムネを差し入れていただきました。おいしかったです!!
もくもくと旗を制作して、1日目は終わりました。
2日目(9月6日)
制作したものを飾りつけした後、リハーサルを行った。
1日目に制作した旗を運動会のスタッフの方々が繋ぎ合わせてくださった。それを3階の体育館から地上に落として、テントにつけた。結構な量があったので、9時から10時過ぎまでかかった。体育館から見た運動会の会場は、華やかで、楽しい運動会になるだろうなと思えた。
昼休みを過ごした後、リハーサルを行った。
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![](https://assets.st-note.com/img/1728634408-aVvh7cBWCpd61eGomzYKDSX4.jpg?width=1200)
私たちは、参加者ではなく運営に回るのでリハーサルが超重要。だが、はじめての試みで、運営内で意見の食い違いが多かった。なかなかリハーサルは進まなかった。そこで、リハーサル後、運営の人たちと役割分担や運動会の流れを確認した。確認をしていくと、各部署に配られる資料内容が違うことが発覚した。明日までに、すり合わせをしますと言われ、私たちは三省ハウスに帰った。個人的には、明日が本番なので運営がうまくいくのだろうかと不安でした…。
3日目(9月7日):運動会当日!
3日目、ついに運動会当日!
9時から事前確認を行い、やることを頭に叩き込んだ。運動会開始が11時からなので、それまでに最終確認や配置の振り分けをした。その後、参加者が持参した旗を繋ぎ合わせる作業をしていた。10~20枚くらい持参していただいた。大地の運動会がめちゃくちゃ愛されている!と体感した。
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11時になり、参加者計400人が参加する大地の運動会が開催した。
海外の方も多く参加しており、MCに英語の翻訳をかけながら進行していました。私たちの作業内容は、審判補助。順位を順位を見定めてまとめたり、点数計算をすることです。すべての種目で関わるような役割なので、その中でも思い入れのあるものを紹介します。
■大縄跳び
大縄では、年齢や性別、人種関係なくごちゃまぜで参加することができる。3歳の子供から60代くらいのおばあちゃんまで、笑顔で飛んでいたのが印象的だった。すごく盛り上がった!回数問わず笑顔や「楽しかった」と話し合っていて、うれしくなった。
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■おにぎり転がし
おにぎり転がしは、おにぎりの形をした大玉転がしです。おにぎりの形をしているので、まっすぐ進まなかったり、倒れてしまって立て直しに時間がかかってしまったりとおにぎりに苦戦していました。小さい子が自分の倍以上もあるおにぎりを転がしているときには、チームのみんなが「がんばれ!」と声をかけていました。
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■色水リレー
色水リレーは、柄杓で色水をすくって一升瓶にあふれるまで入れる競技です。
柄杓から一升瓶に入れるまで、こぼさず運ぶことが重要。少しずつ入れる人や一気に入れる人など一升瓶に入れるときに性格が出るなと感じた。
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■玉入れ
大地の運動会の玉入れは、普通の玉入れとは少し違う。玉入れには、おにぎりの形をしたものと普通の玉もあり、大地の運動会の個性が出ている。リハーサル時点では、おにぎりを入れると10点にする予定だったとか…。
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■パン食い競争
昼休み中に行われたパン食い競争。勝ち負けにとらわれずひたすらにパンを銜えようとする。一番速かったものには、パン食い競争のトロフィーが贈られた。参加した人たちは、全員笑顔で走っていたのが印象的。
![](https://assets.st-note.com/img/1728634640-fuUtX5N3OZmEhe6GwLCpWxjT.jpg?width=1200)
■リレー
女性3名 半周
小学生3名 半周
男性3名 半周
アンカー(誰でも)1名 1周
という形式だ。
大地の運動会が国や性別関係なくみんな楽しめる運動会の集大成だと思う。
特に女性のところでは、FC越後妻有の方々が大地の運動会を盛り上げた。リレーに参加する人は、みんな足が速い。
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運動会を見ているうちにいろんなチームがあり、チーム力がすごいチームや多国籍チームなど様々な色のあるチームがあった。そして、運営陣の連携力も終盤につれ上がっていっていると感じた。参加している人全員がフレンドリーだった。声をかけやすくて助かった。
■音楽プログラム
プロのジャズミュージシャンの岡淳さんと彼が率いている「越後妻有かぷかぷ楽団」が開会式や昼休みに演奏してくださった。心が躍るようなメロディとテンションの上がるリズムで、大地の運動会を盛り上げてくださった。閉会式の「パンチパーマチリチリ」は、演奏に参加したり、踊ったりでき、笑顔や笑いが止まらない。どの運動会の中でも一番盛り上がった閉会式だと思う。
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■大応援旗
6枚の大きな旗が下げられており、6人のアーティストの方が描いた個性あふれる旗だ。
ねこチーム:イラスト(原游さん)
他のチームのイラストにはない、動物が刀や鎧をまとっている。旗を見ただけでこのチームは、強そうだなと感じる。
コオイムシチーム:イラスト(田島征三さん)
6枚の旗の中で、目を引く存在のコオイムシ。コオイムシを実際に見たことはないが、人を引き付けるすごさがある旗となっている。
イタチチーム:イラスト(弓指寛治さん)
このイタチは、針のようなとげとげしいタッチで毛が描かれており、獲物を狙うような目をしている。他のチームににわとりやうさぎチームがいるので、狙っているのかもしれない…
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ウサギチーム:イラスト(鞍掛純一さん)
リアルなタッチで、ウサギ本来の可愛さを出している。ウサギの輪郭をあまり描かず、毛を描くことでふんわりした見た目になっている。
にわとりチーム:イラスト(豊福亮さん)
ほかの5枚とは明らかに違うタッチで描かれており、コミカルなにわとりになっている。とげとげしいイラストにしたのも何か理由があるのだろうか…
きつねチーム:イラスト(尾花賢一さん)
6枚の旗の中で、顔だけというものの見方を変えたイラスト。顔が大きく旗に描いてあるので、きつねの目力がすごい!アイコンみたいでちょっぴりかわいい。
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3時くらいに運動会が終わり、片づけを開始した。
1日目に準備したものとお願いされたものを中心に片づけをする。準備したものに関してはスムーズに片づけができたが肉体的には、きつかった。他の学生も来ていたが、テントの片づけに手間取っていたので、それを横目にスムーズにテントを片づけたのが個人的に成長したなと感じた。
片づけをした後、三省ハウスに帰って3日目を終えた。
ここまで、読んでいただきありがとうございます。