11/19 「国際男性デー」〜メンテックって?〜
皆さん、こんにちは!
11月に入り、少し肌寒くなって冬の気配を感じますね。
今月のGenderTech Letterをお届けします。
さて、11月19日は「国際男性デー」であることを知っていますか?
「国際男性デー」とは?
「国際男性デー」(英語:International Men's Day)とは、「男性・男児の健康に目を向け、ジェンダー平等を促す」日として、1999年にトリニダード・トバゴで始まり、現在36か国で毎年11月19日を記念日としています。
参考:Wikipedia 国際男性デー
そこで今回は、国際男性デーにちなみ、男性の健康課題をテクノロジーで解決する「メンテック」を紹介します。
GenderTech Letter内でも、既にご紹介しているフェムテックは女性の健康課題をテクノロジーで解決する製品やサービスのことで、「female technology」を略した用語です。「メンテック」はその男性版でMen(男性)とTechnology(テクノロジー)を組み合わせた言葉です。近年では、フェムテックに続き、メンテックの分野でも新たなサービスが生まれるなど、世界で注目されています。
参考:https://www.city.iwaki.lg.jp/www/contents/1631171882727/files/nipe-jisannpe-ji.pdf
ではまず、フェムテックでは、女性特有の健康課題として生理にまつわる不調や妊娠・出産・産後の不調などが挙げられますが、メンテックで挙げられる男性特有の健康課題にはどのようなものがあるのか見てみましょう。
主に造精機能障害による男性不妊、男性ホルモンと遺伝が関係している男性型脱毛症(AGA)、セクシャルウェルネスなどが挙げられます。
ではこれらの健康課題を解決するサービスを見てみましょう。
【アメリカ】自宅でできる精子の妊よう力測定キットなどのサービスを展開「Lagacy」
クリニックに行かずに自宅から検査ができる検査キットの販売や、オンラインで医師の診察を受けることができたり、検査結果にあったサプリメント処方、精子の冷凍保存サービスなどを提供しています。クリニックでは高額な精液検査を手ごろな価格で提供しており、男性側の妊活をサポートしています。
参考:https://www.givelegacy.com/
【日本】スマホ用精子観察キット「TENGA MEN’S LOUPE」
TENGAヘルスケアは、高性能ボールレンズを使って、スマホで簡単に精子を観察できるメンズルーペを開発し、適切な検査を受けるきっかけを手軽にできるようにしています。
さらに、iosでは専用のアプリで精子の解析を行うことも可能です。
参考: https://tengahealthcare.com/products/mensloupe/
【日本】医師が監修した 培養士レポート付・精子活力チェッカー「SuguCare」
スマホに専用のルーペを装着し、精子の動画を撮影して、「クラウド培養室」にアップロードすると、不妊治療の現場で体外受精などの生殖補助医療を担う培養士によるウェブレポートを受け取れるサービスです。レポートはWHO(世界保健機関)の基準値に準拠しており、適切な治療を受けるきっかけ作りをサポートしています。
参考:https://sugucare.jp/ninkatsu/homechecker/
【アメリカ】育毛やセクシャルヘルスなどのオンライン診察を提供する「Hims」
薄毛の悩みや、メンタルヘルスやセクシャルヘルスなど男性の健康課題について、オンラインでの診察や薬の処方を受けられるサービスを提供しているアメリカの企業です。オンライン診察を行うことで、クリニックに足を運ぶ心理的な負担を軽減し、男性が気軽に身体の悩みを相談・解決できるようサポートしています。
参考:https://www.forhims.com/
まとめ
いかがでしたか?今回は、国際男性デーにちなみ、メンテックにまつわるサービスをご紹介しました。世界で新たなサービスが生まれている一方で、フェムテックに比べるとまだまだ認知されていないのが現状です。国際男性デーをきっかけに、フェムテックと同じように、男性特有の健康問題についても注目され、メンテックがより盛り上がっていってほしいですね。