多様な「性」を知ろう!〜あなたのセクシャリティは?〜
みなさんこんにちは、今月のgendertech letterをお届けします!
6月は「プライド月間」ということで、2本目の記事をお送りしたいと思います。
今回は、LGBTのお話しでよく耳にする「セクシャリティ」についてお話ししたいと思います。
セクシャリティの4つの要素!?
セクシャリティとは人間の性のあり方全般を指しています。
LGBTの頭文字にもなっているレズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーも「セクシャリティ」の一つです。今では、LGBT以外にも、Xジェンダーやアセクシャル、ノンバイナリーなど様々なセクシャリティを耳にするようになり、言葉を覚えたり意味を理解することが難しくなっています。
そのため、様々なセクシャリティを理解するために、セクシャリティの要素を分解することが必要になります。セクシャリティを決める要素として「生物学的性」「性自認」「性的指向」「性表現」の4つの項目があると言われています。これは、GenderTech(「ジェンダーテックとは?(後編)」)の中でも出てきた分類になりますね。
ワードだけでは分かりづらいので、もう少し詳しく説明すると以下のようになります。
生物学的性
身体構造における性を表します。生まれた時の性器や身体の特徴、ホルモンバランスなどが「身体構造」に含まれ、男性/女性以外の性も表すことができます。
性自認
自身の性別をどのように認識しているか表します。生物学的性(生まれた時の性)にかかわらず、自分自身が感じる性を「性自認」として決めます。そのため、人の数だけ「性」があるとも言われています。
性的指向
どんな性別を恋愛や性愛の対象とするのかを表します。男性を好きになるなら「性的指向は男性」、女性を好きになるなら「性的指向は女性」となります。
性表現
自分の「性」をどのように表現するのかを表します。言葉遣い、身振り、服装など周りの人に認識して欲しい「性」を表現することです。例えば、女性であっても男性のようなかっこいい服装を着ることも当てはまり、そして、性表現は日や場面によっても変わります。
セクシャリティは58種類以上もある!?
様々なセクシャリティを表現するためには、「生物学的性」「性自認」「性的指向」「性表現」4つを組み合わせることで、自分らしいセクシャリティを知ったり、考えたりします。
日本でも多様になりつつあるセクシャリティですが、アメリカ版のフェイスブックでは58種類のセクシャリティの中から、自分らしいものを選ぶことができるそうです。こんなに種類が多いと、自分らしいものなんて選ぶことが難しいと思う人もいるかもしれません。そんな人は、セクシャリティ診断を行ってみるといいと思います。
anone,の紹介
様々なセクシャリティ診断がある中で紹介する「anone,」は、これまで自身のセクシャリティについて考えたことがなかった人でも、「あっ!これ私だ!」と見つけることができる診断アプリになります。
2020年にリリースされ、2,000通りもの組み合わせの中から、あなたに最も近いセクシュアリティを分析してくれます。
どうやって使うの?
「anone,」は「こころの性」「恋愛的指向」「性的指向」「表現したい性」の4つのセクシャリティから分析を行うことができます。分析は、66問の質問を通して行われ、あなたに近い4つのセクシャリティを答えてくれます。
分析で出た結果には、セクシャリティの説明はもちろんのこと、クスッと笑えて元気の出る「anone,」のコメントや豆知識など、あなたのセクシャリティに寄り添うような文になっています。
使い方応用編
あなたの分析が終わったら、友達やパートナー、学校や仕事で関わる人、家族にも「anone,」を勧めてみるとよりお互いのことを理解するきっかけにつながるかもしれません。なかなか、自分自身のセクシャリティを話すきっかけを作ることは難しいですが、「anone,」を通して自身の考えを共有する機会を作ることができます。
また、「anone,」は過去の分析結果を保存できるので、昔と今どのセクシャリティが変わったのか、そのままなのか振り返ることもできます。
筆者は、1年に1回ぐらいのペースで振り返ったり、分析しなおしたりするとずっと変わらないものもあれば、変わっていくものもあって「性のあり方」は時間とともに変化するものだと感じます。
まとめ
セクシャリティは、「人間の性のあり方」と言われるように個人を形作るとても大切なものです。今回紹介した「anone,」以外にも様々な方法でセクシャリティに向き合うためのアクティビティがあります。自分自身に合う方法で、自らが納得するセクシャリティを選ぶことであなたの心の声を聞くことができるかもしれませんね。