弁当屋のコロナ対策 記録②
3月
ひとまず弁当業の対策を打ち、次は定食屋。
半信半疑だった学校休校が現実になり、宴会や
ランチのグループ予約がポツポツとキャンセルに。
もともと定食屋は収益の柱というより
弁当への窓口・広告として運営していたけれど
さすがにこのままでは、客数が減って宣伝効果も
得られない。緊急スタッフミーティング!
現状整理 (3月時点)
・集まることのリスクが周知され宴会や女子会は無理
・子供が家にいる
・現状自粛モードは強まっているが飲食店で各自とる
食事にはそれほど否定的ではない(土地柄もあるかも)
・定食屋は収益を目的としない広告塔
話し合いの結果、現状大人に向けて集客や宣伝するのは
印象が悪いし難しい。いっそ子供をメインターゲットに
してはどうか。店の認知度を上げることと食材のロス対策
を目的にするなら金額も子供価格にすればいいし、地域貢献
にもなる。つまり期間限定子供食堂のような感じ。
最初はそのまま子供食堂をタイトルにと思っていたけれど
なんだか収まりが悪い・・・施し的な感じがしては意味がない。
今、子供や親たちが求めているものは・・・学校。楽しい。食事。
『給食!』
というわけで、そのまま(笑)
これをFacebook等にアップしたのは3月9日。
先月速攻でアップした弁当屋のコロナ対応の記事は
集客効果は緩やかだったものの、少しずつSNSでの
注目度を上げていた。その流れもあって『給食』の反響は
予想以上だった。いいね数は過去最高になり
それに反応して地元新聞社2社とケーブルテレビ局から
取材依頼が入った。おかげで、地元での認知度も上がった。
取材の方に聞いてみると、現状は様子見の企業・店舗が多く
誰も動かない。イベント中止の穴埋め記事を探していたとのこと。
タイミングって大事です。
ちなみに取材含め表に立つ業務は全て元教員スタッフと
ボランティアスタッフに任せ、地元NPО団体が作った
布マスクを販売(当店の利益は無し)など徹底的に
商売色を消すことに注意を払った。その方が学校っぽさが
でて話題になりやすい。
1つ反省点は隠れることを意識しすぎて弁当屋への誘導
ツールを提示しきれず同じ店だと気づかないお客さんも
多かった事。バランスが難しい。
この後、ほかのチェーンの飲食店や個人店でも
子供に向けた企画が打ち出され始めたのは3月半ば。
この1週間の差がなんの特徴も突出した技術も後ろ盾も
無い小さな弁当屋である自分たちの唯一の武器であると
改めて思う。今回正直、自粛要請も出始める中の企画は
賛否あることは覚悟していたし実際快く思わない人も
いたと思う。それでも今回は必要なリスクだと判断して
行動にうつしたことはよかったと思っている。
その分の効果は得ることができた。
大企業と違い小さな個人店は周囲に与える影響が
少ない分思い切った行動ができる。
怒られたら、全力で謝ろう・・・
何もせずに消えるよりずっといい。さて、コロナは
まだまだ収まる様子がない。情報を集めなくては。
記録③に続く
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