弁当屋のコロナ対策 記録③
4月
3月末、今後の方向性について話し合いをしました。
状況整理
・『給食』は好評
・現時点では学校は再開予定
・都市部を中心に自粛の動きは強まり、
飲食店への目も厳しくなりつつある。
・近隣でも極一部ではあるが自主的に営業時間短縮や
休業をする店舗のSNS投稿あり。
またそれに対して好意的な意見が目立つ。
『給食』企画が好評で3月中は順調に定食も弁当も
来客があった。でも、4月から学校が始まれば
平日の子供客は見込めない。大人向けに企画を
打つか、それとも・・・
結局、自分たちの結論は4月4日から定食屋は休業。
ちなみに店がある愛知県が独自の緊急事態宣言を
出したのは4月10日。
実際には学校の休校は延長されたが
おそらく、今後自粛の動きは加速し飲食店の営業は
難しくなる。客数も伸びにくいだろうし何より
マイナス広告になっては意味がない。
そして弁当屋にしても、大口注文のキャンセルは
取り戻し切れておらず今後も入る見込みは無い。
本業である弁当の対策に集中する必要がある。
昨日まで、順調に来客があり賑やかだった分、
スタッフは納得できない気持ちもあっただろうし
お客からは『今週行こうと思ってたのに!』と
いう声もあった。しかしタイミングを間違えては
いけない。これを間違えると取り返しがつかなくなる気がした。
さて、落ち込んでる暇はない弁当屋の経営方針の
練り直し。状況確認と思い、ふと見回せば・・・
案の定、飲食店への自粛要請が始まり突然のテイクアウトブーム。ただ、この『ブーム』は
あくまで飲食店側のブームであって客側のブーム
ではない気がする。本当に消費者が必要としているのか。
もちろん、最初に行動に移した店は凄いと思う。見習いたい。
しかし、ここまで皆揃って同じような
『テイクアウトやってます!』
ばかりでは、区別がつかない。消費者も混乱するだろう。
ある日、店の電話に
『お弁当を始めたって聞いたんですけど。』
という問い合わせが来た。いや、もともと弁当屋です・・・
これはマズい。大手も参戦するテイクアウト商戦に
巻き込まれては体力のない個人店は潰されかねない。
ほっといてもテイクアウト慣れした客たちが流れてくる
可能性はあるので、あえて弁当の販促をやめた。
毎日のSNS投稿を弁当以外の単品惣菜の紹介や
レシピ動画の投稿に切り替え、日々淡々とした日常を
送る安定感のある弁当屋のイメージを作ることに徹した。
※あとテイクアウトというワードは使わないルール(笑)
その作戦の効果か、世の中が弁当を求めていたのか
はっきりとは分からないけど4月の売上はガチ上げも
しない代わりに非常に安定していた。
今は、漁場が荒れている。ちょっと潜って落ち着くのを
待ちながら、新しいスペースを探してみようかなぁ。
5月はどうしようか・・・
記録④につづく
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