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施工管理の大事なスキル
こんばんは。
(株)一歩舎代表の山田です。
本日は私の経験で、これを覚えたら施工管理スキルが一段と上がったという
コラムを書きたいと思います。
結論はズバリ「墨出しスキル」です。
墨出しとは、設計者が作図した図面を
実際の現場に壁のラインを落とし込むことです。
![](https://assets.st-note.com/img/1719112492860-mFQcqgQXvy.jpg?width=1200)
必要な道具
・図面
・レーザー墨出し器
・墨つぼ
・差し金
・えんぴつ
が必要です。
墨出しで大事なことですが
基準墨を出すこと
守り寸法と逃げ寸法をしっかりと把握すること
仕上げ墨か、下地墨かをはっきりと明記すること
大きく3点と思っています。
1.基準墨を出すこと
全ての壁の基準となるラインです。
そこから平行にして壁を造作していきます。
ここがずれると、平行、直角の取れていない
曲がったお部屋ができてしまうので
超重要です。
リフォームの場合、所々壁が残っているので
どの壁を基準として墨出しをするかは
解体状況に応じて決めています。
2.守り寸法と逃げ寸法をしっかり把握すること
守り寸法は、取り入れたい家具がある場合や
お施主様、設計者が意図して
「必ず確保したい寸法」のことです。
逃げ寸法は多少寸法が前後しても
ご生活や工事、利用する家具について支障にない寸法です。
寸法の優先順位を明確にする必要があります。
3.仕上げ墨か、下地墨かをはっきりと明記すること
仕上げ墨→石膏ボードの仕上がり
下地墨→LGSや垂木を利用した下地材の墨
この2点をハッキリしないと
大工さんが困惑します。
勘違いしたまま造作を進めると
石膏ボードの厚み分が狭くなるもしくは広くなってしまい
結果、「守り寸法」が取れなくなり
作り直しが発生します。
大工さんの手間、工程の遅れが出ないよう
わかりやすく墨出しをして、
墨出しした内容を大工さんにしっかりと伝えてあげる必要があります。
私は墨だし技術を前職の現場監督時代に
当時の上司から教わり、図面を読み取るスキルが上がり、
現場監督としてのスキルが一気に向上した記憶がございます。
現在はその教えを社員に落とし込んでおります。
本日はその内容の共有でございました。
細かい現場段取りで常に現場品質向上を目的とし尽力いたします。
それではまた~。
(株)一歩舎 山田