システムサポート(4396)
時価総額205億円、PER14.0倍、PBR3.98倍、利回り2.43%
2024年6月期決算(8月7日)
経営環境と業績に関する説明
1. 経済環境
経済は、緩やかな回復傾向にある一方、物価上昇や円安、国際情勢の影響が懸念され、先行きは不透明な状況が続いている。しかし、情報サービス業界では、企業のIT投資需要が引き続き強く、新技術の利用が多様化している。生成AI、IoT、クラウドサービスなどの技術が急速に普及しており、これが当グループの事業に好影響を与えている。
2. 中期経営計画「ローリングプラン」
2024年6月期から2026年6月期を対象とする新たな3ヶ年中期経営計画「ローリングプラン」を策定し、2023年8月9日に公表した。この計画では「成長とさらなるイノベーションの創出」を中期テーマとし、次の基本方針を掲げている。
顧客・社会のDX推進を支えるサービスの拡充
多様な人材の成長と活躍の促進
ESG経営の強化
これにより、顧客のDXニーズに応えるサービスを拡充し、持続可能な成長を目指す。
3. 業績の状況
業績は、クラウドインテグレーション事業を中心に好調に推移した。新規および既存顧客からの受注が増加し、全体の売上高は22,029百万円(前年同期比14.3%増)、営業利益は1,670百万円(同14.7%増)、経常利益は1,743百万円(同19.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,224百万円(同21.2%増)となった。
4. セグメント別の業績
クラウドインテグレーション事業
クラウドサービスの移行支援やリセールが好調で、売上高は7,217百万円(前年同期比35.7%増)、セグメント利益は1,168百万円(同43.8%増)。
システムインテグレーション事業
ERPパッケージ利用支援分野が堅調な一方、販売費及び一般管理費の増加により、売上高は11,777百万円(前年同期比4.1%増)、セグメント利益は13百万円(同93.7%減)。
アウトソーシング事業
データセンター業務が好調で、売上高は2,043百万円(前年同期比15.3%増)、セグメント利益は287百万円(同37.6%増)。
プロダクト事業
システム販売が堅調だったものの、費用増加により、売上高は769百万円(前年同期比10.9%増)、セグメント利益は190百万円(同2.8%減)。
海外事業
北米での事業が成長し、売上高は221百万円(前年同期比33.1%増)、セグメント利益は58百万円(同5.6%減)。
5. まとめ
当社グループは、国内外の事業において堅調な成長を維持しており、中期経営計画に基づいた経営施策が成果を上げている。
クラウドインテグレーション事業
クラウド基盤(AWS、Microsoft Azure、Google Cloud)移行・利用支援
クラウド移行支援の売上高48億2600万円のうち24億9000万円はリセールによる売上高。
Service Now導入支援
23億9000万円の売上高。利益率45%と高い利益率。
総括
2桁増収増益の成長企業。2025年6月期も高成長続く見込み。自己資本比率50%でネットキャッシュも33億3100万円と過去最高水準。ROEも20%台と高い。累進配当。
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