【決算】バリューコマース(2491)
時価総額417億円、PER12.5倍、PBR2.04倍、利回り4.05%
2024年12月期決算(1月31日)
通期業績の概要
日本経済は緩やかに回復したが、海外経済の下振れや物価上昇、金融市場の変動リスクが存在。
企業の戦略投資により、販売費・一般管理費が増加し、利益を圧迫。
業績数値
売上高:3,041億円(前期比3.4%増)
営業利益:41億60百万円(同20.5%減)
経常利益:41億21百万円(同21.0%減)
純利益:28億55百万円(同16.0%減)
セグメント別業績
マーケティングソリューションズ事業
「アフィリエイト」広告の回復により売上増加(売上高1,220億1百万円、前期比3.5%増)
戦略投資の影響で利益減少(利益140億1百万円、同24.4%減)
インフルエンサーマーケティングの強化(「VLINK」「monicam」「Castbook」導入)
ECソリューションズ事業
「StoreMatch」のメーカー向け広告機能の拡大で売上増加(売上高1,694億8百万円、前期比3.8%増)
一部受託業務の撤退で利益減少(利益463億5百万円、同3.6%減)
2024年11月にリテールメディアネットワークサービス開始
トラベルテック事業
新規投資とシステム移行の影響で赤字転落(売上高126億8百万円、前期比0.4%減、損失1億93百万円)
2024年9月にダイナミックパッケージ機能を追加
次期見通しと重要事項
既存事業の成長が鈍化する中、新サービスの開発と投資を継続。
LINEヤフーとの契約終了(2025年7月)により、売上への影響が懸念されるが、新サービス移行を支援し、対価10億円を受領予定。
2025年4月にトラベルテック事業の拡大を目的とした子会社ダイナテックの吸収合併を実施予定。
2025年通期業績予想
売上高:2,390億円(前期比21.4%減)
営業利益:25億円(同39.9%減)
経常利益:25億円(同39.3%減)
純利益:21億円(同26.5%減)
メモ
アフィリエイト広告で首位級。
AI分野を除くエレクトロニクス需要の低迷が影響し、売上・利益ともに減少。
戦略投資を進めつつも、収益回復には時間がかかる見通し。
LINEヤフーとの契約終了による影響をどう最小限に抑えるかが課題。
ネットキャッシュ(-1383.7)、ネットキャッシュ比率(-0.03)。