【決算】住友大阪セメント(5232)
時価総額1102億円、PER14.0倍、PBR0.58倍、利回り3.62%
2025年3月期第2四半期(11月12日)
全体の概要
売上高:1,086億円(前年同期比1.1%減)
経常利益:21.2億円(同20.6%減)
親会社株主に帰属する中間純利益:9.4億円(同83.9%減)
主な要因:
セメント国内需要の減少や価格下落の影響。
半導体製造装置向け電子材料の販売減少。
各事業でのコスト増加が利益を圧迫。
セグメント別業績
1. セメント
売上高:775.9億円(前年同期比0.9%減)
営業損失:16.7億円(前年同期比13.7億円改善)
要因:
国内販売価格の引き上げを実施。
販売数量減少や電力事業の買取価格下落がマイナス要因。
製造コスト改善で損失幅は縮小。
2. 鉱産品
売上高:87.9億円(前年同期比21.0%増)
営業利益:16.2億円(同0.4%減)
要因:
海外向け石灰石の販売増加。
ただし、採掘コスト増加が利益を圧迫。
3. 建材
売上高:118.6億円(前年同期比12.6%増)
営業利益:7.8億円(同33.1%増)
要因:
地盤改良工事や補修・補強材販売が増加。
高付加価値商品が好調。
4. 光電子
売上高:11.5億円(前年同期並み)
営業損失:2.5億円(前年同期比0.8億円悪化)
要因:
生産コストの増加による収益性悪化。
5. 新材料
売上高:73.3億円(前年同期比31.2%減)
営業利益:9.8億円(同47.5%減)
要因:
半導体製造装置向け電子材料の需要減少。
規模縮小が収益を大きく圧迫。
6. その他
売上高:18.8億円(前年同期比0.5%減)
営業利益:7.5億円(同10.9%減)
要因:
不動産賃貸物件の減少と補修費の増加。
主な取り組み
既存事業の収益改善:セメント事業の収益力回復、光通信部品の市場シェア拡大。
成長基盤の構築:
半導体製造装置向け電子材料事業の拡大。
海外(特にオーストラリア)事業の拡大。
脱炭素関連の新規事業開発。
経営基盤強化:DX、人財戦略、研究開発戦略の推進。
まとめ
全体として、国内外のセメント需要動向や半導体関連事業の不調が業績に影響。
一方で、コスト改善や建材分野の成長が一部業績を下支えした。今後は、新規事業や海外展開による収益力強化がカギ。
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