コメダホールディングス(3543)

時価総額1287億円、PER20.0倍、PBR2.97倍、利回り1.94%


2025年2月期第1四半期(7月10日)

経営成績に関する説明

1. 経済・業界環境

外食産業は経済社会活動の正常化や賃上げの動きにより、個人消費が高まり緩やかな回復傾向が続いている。しかし、円安の長期化、地政学リスクによる原材料やエネルギーコストの高騰、人材採用の難しさ、さらには人件費の上昇、ライフスタイルや価値観の変化が事業環境の不透明さを増している。

2. 「VALUES 2025」に基づく取り組み

当社グループは、中期経営計画「VALUES 2025」を進め、以下の3つの柱を重点テーマとして取り組んでいる。

  • 既存モデルの拡充
    原材料やエネルギーコスト、人件費の上昇を受け、4月よりメニュー価格の値上げを実施した。同時に、デザートセットを求めやすい価格で提供し、顧客の満足度を向上させた。

  • 新しい共創価値の追求
    SNSで人気の「おぱんちゅうさぎ」とのコラボ商品や、ロッテのガーナミルクを使用した「シロノワール ガーナミルク」など、季節限定商品を投入し、集客を図った。

  • 財務価値の維持拡大
    これらの施策により、既存店売上高は前年同期比103.7%、全店売上高は109.2%と好調に推移した。また、新規に10店舗を出店し、店舗数は1,030店舗に達した。

3. 業績

売上収益は前年同期比5.7%増の11,050百万円となったが、FC加盟店向け卸売価格の据え置きなどの影響により、営業利益は前年同期比6.4%減の2,111百万円、税引前四半期利益は前年同期比6.1%減の2,109百万円、親会社株主に帰属する四半期利益は前年同期比6.0%減の1,437百万円となった。






コメダの強み

「くつろぎ」を最も大事なバリューとして置く。

顧客の高い満足度
ソファ席、新聞雑誌の充実さなど。また逆見本詐欺とも言われるように、メニューよりもボリューミーな商品が出てくることが話題になったことも。

安定したピークタイム
モーニングなどで朝からも来客が来るような仕組み作り。基本はカフェとしての側面を持って営業しているが逆見本詐欺により食事での満足度も高い。1日を通して一定の来客があるような作りがされている。またこれにより人員の配置と労働時間を想定しやすくし、人件費も低減させている。

シンプルなメニュー
これによりオペレーションの効率化と商品の価値をより高める。


総括

モーニングが特徴のコメダ珈琲店を経営。コロナ禍でも黒字。これは95%がFC店のため、飲食事業というより卸売事業の側面が強い。さらにコロナ禍の影響を受けた年を除けば増益基調。ROEも13〜14%と高い。総還元性向50%。自社株買いも実施。

いいなと思ったら応援しよう!