【決算】荏原製作所(6361)

時価総額1兆1420億円、PER18.8倍、PBR2.65倍、利回り1.86%

2024年12月期第3四半期(11月14日)

第3四半期連結累計期間の業績概要

1. 経済環境

  • 国内経済:個人消費と設備投資の回復により、緩やかな回復基調が継続。

  • 世界経済

    • 欧米の高金利や中国経済の減速がリスク要因。

    • 米中対立の激化(半導体規制強化)や地政学リスク(ウクライナ・中東情勢)への注視が必要。


2. 中期経営計画「E-Plan2025」の進捗

  • テーマ:「顧客起点での価値創造」

  • 対面市場別組織へ移行し競争力強化を推進。


3. 受注高の動向

  • 精密・電子:半導体市場は底打ちし回復傾向 → 前年同期を上回る。

  • 建築・産業:国内外で堅調な受注 → 前年同期を上回る。

  • エネルギー:大型案件の受注タイミングの影響 → 前年同期を下回る。

  • 全体:前年同期比で増加。


4. 業績結果(前年同期比)

  • 受注高:6,436億11百万円(7.6%増)。

  • 売上収益:6,043億33百万円(9.6%増)。

    • 「インフラ」以外のセグメントが増収。

  • 営業利益:598億27百万円(5.0%増)。

    • 増益要因:精密・電子分野の収益性改善。

    • 減益要因:トルコ子会社におけるのれん減損損失

  • 親会社帰属四半期利益:410億35百万円(17.6%増)。


5. 総括

  • 受注高・売上収益・営業利益・四半期利益の全項目で過去最高額を更新。

  • 半導体市場の回復、建築・産業の堅調な受注が成長を支えた。


メモ

売上高のうち、日本の割合が34%で66%が海外。中国、北米での売上が堅調。精密・電子のセグメントにおいては生成AI向けの需要が牽引。中国では従来の勢いが落ち着きつつある。CMPを収めた顧客へのサービス&サポート(S&S)の受注も見込む。4Qは一時的な受注高。固定費は4QにてR&D装置関連で高くでる傾向。通期での営業利益率は17%で着地する見込み。生成AI需要がどこまで業績を牽引していくのか注目したい。


引用


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