エフ・シー・シー(7296)
時価総額1217億円、PER9.3倍、PBR0.60倍、利回り3.25%
2025年3月期第1四半期決算(8月2日)
今回の第1四半期連結累計期間の業績では、世界的な不透明な経済状況の中でも、インドや米国での販売増加や円安の影響が寄与した。
全体として、売上収益は前年同期比13.6%増の64,129百万円、営業利益は同64.3%増の4,942百万円に達した。税引前四半期利益は6,629百万円(前年同期比47.2%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は4,595百万円(同58.4%増)となり、前年同期を大きく上回る成果を上げた。
セグメント別業績
二輪事業:
売上収益: 28,799百万円(前年同期比15.0%増)
営業利益: 3,059百万円(同110.8%増)
インドやインドネシアでの販売増加と円安の影響が大きく寄与
四輪事業:
売上収益: 35,319百万円(前年同期比12.5%増)
営業利益: 2,598百万円(同19.8%増)
主に米国での販売増が好調
非モビリティ事業:
売上収益: 10百万円(前年同期比201.4%増)
営業損失: 715百万円(前年同期は610百万円の損失)
地域別業績
日本: 売上収益6,083百万円(前年同期比6.9%増)、営業損失771百万円
米国: 売上収益28,247百万円(前年同期比16.1%増)、営業利益2,766百万円
アジア: 売上収益27,013百万円(前年同期比12.2%増)、営業利益2,549百万円
その他: 売上収益2,784百万円(前年同期比19.5%増)、営業利益520百万円
全体としては、二輪と四輪事業が好調で、特にアジアと米国での円安の恩恵も大きく影響。
総括
円安恩恵大きい(想定レートはドル円140円)。二輪においてはインド・インドネシアの販売が堅調。四輪は中国が低迷も米国が牽引。インドでのマーケットシャア7割を目指す。新規事業としてインドでの電動化シフトに向けた地域別戦略も。
総還元性向は40%以上を目指す。13億円分の自己株取得。売上高の9割が海外でアジアと米国が占める。