減益予想で株価は低空飛行。割安感強まる。
【決算】買取王国(3181)
時価総額23.4億円、PER7.9倍、PBR0.82倍、利回り1.51%
2025年2月期第3四半期(1月14日)
業績概要
売上高:55億11百万円(前年同期比 12.8%増)
営業利益:2億92百万円(前年同期比 21.1%減)
経常利益:3億22百万円(前年同期比 18.0%減)
四半期純利益:2億34百万円(前年同期比 6.7%減)
増収の要因
積極的な出店と事業譲受
計13店舗の新規出店および「良品買館事業」9店舗、「プロ工具専門店ツールマン」1店舗の事業譲受により事業基盤を拡大。
出店例:
工具買取王国(6店舗)
買取王国(2店舗)
マイシュウサガール(1店舗)
事業譲受した「良品買館」などの新規店舗が売上高の押し上げに貢献。
主要商材の順調な成長
ファッション、ホビー、工具といった主要商材の売上が順調に伸長。
一方で、相場の影響で落ち込んだトレカの売上を他商材が補完。
粗利率の改善
売上構成の変化に伴い、利益率の高い商材が寄与。
減益の要因
コストの増加
出店コスト:積極的な店舗展開に伴う初期投資。
人件費の上昇:店舗運営や物流の効率化を図る中でも、人件費が販売費および一般管理費を押し上げた。
事業譲受に伴う一時的費用
事業譲受後の店舗リニューアルや売場構成見直しのための費用。
営業権譲渡益の特別利益計上
工具買取王国堺浜寺26号店をフランチャイズ転換した際の営業権譲渡益を計上(利益構造に一時的な影響)。
今後の業績見通し
積極的な効率化の推進
新POSシステムのテスト導入により、顧客満足度向上と業務効率化を目指す。
「マイシュウサガール春日井店」の物流倉庫活用モデルを全店に拡大予定。
循環経済への関心の高まり
SDGs・ESGへの注目により、中古品需要の増加が期待される。
収益基盤の拡大効果
新規出店や事業譲受店舗が次期以降、収益への本格貢献が見込まれる。
リスク要因
人件費や店舗運営費のさらなる高騰が利益圧迫要因となる可能性。
メモ
積極的な事業拡大と効率化施策により売上は堅調に推移。一方で、出店・譲受コストや人件費の上昇が短期的な利益を圧迫。今後は新規事業基盤の収益寄与を期待しつつ、効率化施策によるコスト削減が課題となる。
減益予想から株価は下落傾向。ただ、事業効率化への投資や出店コストによるものが大きいため、今後事業基盤拡大による収益力が向上していくことが見込める。
引用