日機装(6376)
時価総額695億円、PER10.7倍、PBR0.51倍、利回り2.99%
事業概要
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2024年12月期第一四半期決算
低・脱炭素関連での事業成長と円安の追い風で、大幅な増収・増益。
概要
インダストリアル事業の主要市場であるLNGおよび次世代エネルギー関連市場では、中長期的なエネルギー確保や低・脱炭素化の動きにより、設備投資需要は拡大基調で推移している。航空機産業においては、コロナ禍以降、航空機需要の回復に伴い、寸断されたサプライチェーンの再構築や増産に取り組んでいるが、最近の航空機メーカーの品質問題により、機体の増産計画に遅れが生じる懸念がある。
メディカル事業の主要市場である血液透析市場では、国内需要はほぼ例年並みとなり、海外市場ではタイなどアジアや欧州市場での引き合いが好調に推移した一方で、中国市場では一時的に需要が減少した。
この結果、当第1四半期連結累計期間における当社グループの業績は、受注高54,684百万円(前年同期比0.5%増)、売上収益48,251百万円(同18.1%増)、営業利益1,298百万円(前年同期は営業損失861百万円)、税引前四半期利益は円安による為替差益1,876百万円を計上したことにより3,315百万円(同278.2%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は2,826百万円(前年同期は163百万円)となった
インダストリアル事業
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インダストリアル事業、航空宇宙事業は軟調な一方で、メディカル事業は横ばいの見込み。
今後の焦点は受注残高、収益性が主となることが考えられる。
PBR1倍問題について
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株主還元について
総還元性向は35%を目安。
2025年ROE7%目標。
2028年までにROE10%以上を目標。
直近3年のPBRは低下傾向。子会社株式譲渡のためか。
総括
好調なインダストリアル事業と円安環境により、業績は上振れする可能性が高い。株主還元に関しては総還元性向は35%目安。2022年には50億円の自社株買いを行っている。自社株買いについてはあまり言及されていないが、可能性も十分考えられる。