半導体と防災の恩恵受ける小型銘柄。

【決算】日本ドライケミカル(1909)

時価総額282億円、PER9.4倍、PBR1.11倍、利回り1.15%

2025年3月期第2四半期(11月11日)

1. 会社全体の業績概要

  • 売上高:236億74百万円(前年同期比11億11百万円減少)

  • 営業利益:22億円(前年同期比54百万円増加)

  • 経常利益:22億円(前年同期比2億81百万円減少)

  • 親会社株主に帰属する中間純利益:15億25百万円(前年同期比1億12百万円増加)



2. 営業種目別の業績

① 防災設備事業

  • 売上高:141億56百万円(前年同期比20億44百万円減少)

  • 売上総利益:36億36百万円(前年同期比1億1百万円減少)

  • 減収の要因

    • 大型案件の受注は堅調だが、当期間は着工初期の案件が多く売上計上が遅れた

    • 利益面では採算性の高い案件の受注により減少幅を抑制


② メンテナンス事業

  • 売上高:42億39百万円(前年同期比5億52百万円増加)

  • 売上総利益:15億63百万円(前年同期比1億74百万円増加)

  • 増収の要因

    • 改修・補修工事案件の進捗が好調


③ 商品事業

  • 売上高:52億77百万円(前年同期比3億80百万円増加)

  • 売上総利益:8億46百万円(前年同期比81百万円増加)

  • 増収の要因

    • 機器類の販売および小型工事案件の受注が増加



メモ

景気回復の動きはあるものの、国際情勢不安や円安などが影響

  • 原材料・資源価格の高騰によるコスト増加の懸念

  • 防災・減災の需要は引き続き拡大傾向

  • 営業活動を積極化し、社会インフラの強化に貢献

  • 防災設備事業の売上減少が影響し、全体の売上は減少。ただし、メンテナンス事業と商品事業の好調により利益は一定の水準を維持。今後、大型案件の進捗に伴い売上回復を期待し、さらなる営業強化を図る方針。

  • 半導体向けガス消火システムの需要や防災の需要を取り込む。

  • 自己株取得5億円(2.89%)実施、配当性向10%と低い。

  • 業績としては上向く傾向があるが、社長含め経営陣が会社をどれだけ成長させていけるかが重点。

  • ネットキャッシュ(17363960千円)、ネットキャッシュ比率(0.6%)

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