ケイブ(3760)

時価総額69.6億円、PER-倍、PBR1.25倍、利回り0.96%


2024年5月期決算(7月12日)

(2023年6月1日~2024年5月31日)における日本経済は、新型コロナウイルス感染症による行動制限の撤廃に伴い、訪日外国人数の増加や個人消費の回復が進み、緩やかな経済回復が見られた。一方で、ロシアのウクライナ侵攻や中東情勢の悪化、原材料費やエネルギー価格の高騰、急速な円安進行など、依然として不透明な状況が続いている。

このような環境の中、モバイルゲーム市場は、2023年の世界市場規模が約8兆7,916億円と推計されているが、2021年までの拡大から、2022年以降2年連続の縮小を経験している。巣ごもり需要の減少により市場が落ち着きましたが、スマートフォンをベースにしたゲーム市場は急激な縮小のリスクが低いと見込まれています(出典:『ファミ通モバイルゲーム白書2024』)。

当連結会計年度の業績

  • 売上高: 12,274百万円(前期比76.3%増加)

  • 営業利益: 1,870百万円(前期比667.4%増加)

  • 経常利益: 1,943百万円(前期比809.6%増加)

  • 親会社株主に帰属する当期純利益: 1,441百万円(前期比44.1%減少)

セグメント別業績

  1. ゲーム事業

    • 2023年11月リリースの「東方幻想エクリプス」が事前登録者数20万人を超え、ダウンロード数も予想を上回る結果となった。メインストーリー追加やイベント開催、新機能の実装により、ユーザーの満足度向上に努めた。

    • リアルイベントとして、「博麗神社例大祭」に出展し、ゲームの魅力を広め、認知度向上を図った。

    • 「ゴシックは魔法乙女」では、9周年記念イベントや過去のコラボイベントを通じてユーザーの定着を図り、今後「東方幻想エクリプス」とのコラボイベントも予定。

    • 連結子会社でらゲーの主要タイトル「モンスターストライク」や「キングダム乱」も安定した推移を見せ、業績に貢献した。

    • ゲーム事業の売上高: 12,026百万円(前年同期比82.2%増加)

    • セグメント利益: 1,938百万円(前期比527.0%増加)

  2. 動画配信関連事業

    • 連結子会社capableのライブ配信事業は競争が激化しており、効率的な運営体制の構築によって利益率の改善を図っている。

    • YouTube事業は引き続き堅調に推移し、SNSマーケティングを活かした新規事業も展開。

    • DtoC事業は撤退し、今後は新規事業へリソースを移行した。

    • 動画配信関連事業の売上高: 247百万円(前年同期比32.0%減少)

    • セグメント損失: 67百万円(前期はセグメント損失65百万円)

全体的に、ゲーム事業は大幅な成長を遂げた一方、動画配信事業は引き続き困難な状況が続いている。







総括

「モンスト」開発を手がけたでらゲーを50億円で取得。東方幻想エクリプスが業績に大きく貢献。配当については配当性向決めず。業績予想せず。M&Aに積極的。テレビ朝日との共同プロジェクト「メテオアリーナ」が9月18日にリリース。

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