造船バブルが来る?
最近Xの一部界隈で造船ブームが来るというのが話題になっている。造船ブームは本当に来るのだろうか?
これまで日本の造船業は長く冬の時代が続いていた。世界の建造量の9割を中国、韓国、日本が占めており厳しい競争環境が続いていた。しかし、2021年度の欧米での需要急増、海事産業強化法による造船事業者の事業基盤強化によって造船業が回復してきているようだ。
日本造船工業会によると日本の新造船竣工量は2010年をピークに20万トンから9.6万トンまで減少している。
上場している造船銘柄について、国内6位の規模をもつ名村造船は第二四半期決算について減収減益ではあるものの、円安による恩恵や新たに12隻受注したことにより受注残高が好調に推移している。内海造船や日立造船でも円安恩恵や受注による業績押し上げ効果が出ている。国内3位の規模を誇る川崎重工も船舶海洋事業が好調で前年度比プラス54億円となっている。このように様々な造船株で業績が好調であることがわかる。(有名投資家のテスタさんも某番組で造船株に注目していることを言及している。)
鋼材価格の高騰や円高への思惑が出始めている中で、今後の動向について今後も注目していきたい。