ハイデイ日高屋(7611)

時価総額1043億円、PER29.7倍、PBR4.08倍、利回り1.32%


2025年2月期第一四半期(7月5日)

経営成績に関する説明(第1四半期累計期間)

1. 経営環境

当第1四半期累計期間において、日本経済は企業収益の改善や雇用・所得環境の向上、個人消費の持ち直しが見られるものの、力強さには欠け、依然として円安や原材料価格の高騰、物価上昇による節約志向、消費マインドの冷え込みが懸念されています。

2. 外食産業の状況

人流の増加と円安によるインバウンド需要の活発化が売上高を押し上げているが、食材価格の高騰や人手不足によるコスト上昇など、経営環境は依然として厳しい状況が続いている。

3. 対応と戦略

「美味しい料理を真心込めて提供する」という経営理念のもと、低価格で美味しい料理を提供し、首都圏600店舗体制に向けて新規出店やサービスの向上、新商品の投入、販売施策を進めている。

4. 中期経営計画「Hiday500 ローリングプラン2024」

経営環境の変化に応じて、2026年2月期を中間目標とする5か年計画「Hiday500 ローリングプラン2024」を策定。以下の7つの重点施策を実施。

  • 店舗戦略: 首都圏や北関東、未開拓の隣接県に出店を拡大。

  • 海外マーケット進出: アジア地域を中心に成長戦略を推進。

  • 採用強化・人財育成: 従業員の成長を支援し、採用活動を強化。

  • DX推進戦略: 業務効率化と利便性向上のために新POSシステムやタッチパネルオーダーシステムを導入。

  • 事業拡大・新商品開発: 商品価格改定や新メニューの投入で成長を図る。

  • ブランディング強化: メディアを活用し、日高屋ブランドを積極的に発信。

  • サステナビリティ推進: 温室効果ガス削減目標を掲げ、非化石証書の活用などを推進。

5. 業績

売上高 133億5000万円(前年同期比13.8%増)
営業利益 14億7100万円(前年同期比20.9%増)
経常利益 14億8900万円(前年同期比11.1%増)
四半期純利益 9億9200万円(前年同期比8.9%増)

強み

ドミナント戦略とセントラルキッチンによるコスト優位性
→セントラルキッチンがある関東の駅前・繁華街を軸に、ロードサイドへも戦略的に出店。低価格で商品を提供しながらも、2024年2月まで70%超の売上総利益率を20年以上継続して実現しました。

お食事から“ちょい飲み”まで、幅広い需要にこたえる商品
→低価格で飽きのこない美味しさの商品は、毎日様々なシチュエーションで、幅広い層のお客様にご利用いただけます。

品質保持、ブランド力向上、機動的な営業展開を可能とする直営店舗メインのチェーン展開
→2024年2月期末の直営店舗数は449店舗。直営店舗メインによるチェーン展開は、品質均一化・維持、ブランド力向上、社員教育、店舗管理をはじめとする、機動的かつ統一的な営業戦略の実現に貢献しています。


総括

コロナ禍から着実に回復しており、食材価格・人件費こなし大幅増益。ROEも13%台と高い。月次においても全店好調。客単価も改善しており上期上振れの可能性が高い。営業利益率9.5%。配当性向41.1%。

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