【決算】ブルドックソース(2804)
時価総額246億円、PER47.7倍、PBR1.08倍、利回り1.99%
2025年3月期第3四半期(1月24日)
1. 日本経済の背景
好調な外食産業
インバウンド(訪日外国人旅行者)の増加が外食市場を押し上げた。生活コスト増大
資源価格高騰や米・野菜価格の上昇により、家計への影響が拡大し、消費者の節約志向が高まった。
2. 当社の取り組み
中期経営計画「B-Challenge2025」
3つのテーマ(国内戦略、海外戦略、バリューチェーン戦略)に基づき成長を目指す。資本コストと株価を意識した経営
旧鳩ケ谷工場跡地の売却(2024年10月)
政策保有株式の売却や自己株式取得を推進。
SDGs目標に基づく活動
「食と健康」をテーマにした啓発活動として、「ソースの魅力」を伝えるイベントを開催。
3. セグメント別業績
国内
家庭用ソース
小容量商品の売上は好調だが、主力の500ml・300ml商品の売上は前年同期比1.2%減(62億2,600万円)。
業務用ソース
外食市場や加工食品向けの需要増加、価格改定の影響で売上高は前年同期比8.8%増(31億1,100万円)。
家庭用(ソース以外)
ドレッシングやたれ等の売上は前年同期比10.3%減(9億2,700万円)。
その他商品は節約志向の影響で前年同期比2.9%減(4億2,800万円)。
海外
輸出
米国・カナダでの新規顧客獲得が進み、売上高は前年同期比16.8%増(3億9,400万円)。現地法人(上海)
日系企業を中心に新規採用が拡大し、売上高は前年同期比18.0%増(9,300万円)。
4. 財務ハイライト
売上高
前年同期比1.2%増の111億8,100万円。営業利益
減価償却費増加の影響で前年同期比65.8%減の1億900万円。経常利益
投資有価証券売却益などにより前年同期比27.7%増の6億8,200万円。親会社株主に帰属する四半期純利益
前期の特別損失がないため前年同期比865.7%増の4億9,700万円。
5. 今後の展望
家庭用ソース
主力商品の販売強化に向け、食関連企業とのコラボやSNSを活用したプロモーションを展開。業務用ソース
外食・加工食品向け提案の強化や価格改定で売上拡大を目指す。輸出
輸出品目を増やしてさらなる売上増加を狙う。資本コスト意識経営
株価向上を意識した施策を一層推進。
メモ
この企業は、国内外の戦略を通じて売上の成長を図る一方で、減価償却費の増加や消費者の節約志向に直面。特に「業務用ソース」や「輸出」分野での強化施策が、今後の成長において重要なカギ。
引用