ドリコム(3793)
時価総額197億円、PER48.3倍、PBR3.51倍、利回り-%
2025年3月期第1四半期(7月30日)
経営成績に関する説明
1. 経営方針と成長戦略
「with entertainment」を存在意義として掲げ、人々の期待を超えるサービスを創出し、ユーザーに魅力的な体験を提供することを目指す。中期的には、IP(知的財産)×テクノロジーを軸に、エンターテインメント・コンテンツをグローバルに提供する企業を目指し、持続的な成長と企業価値向上に取り組む。
2. ゲーム事業
ゲーム事業では、自社開発と運用が主力。新規自社配信タイトル『悪魔王子と操り人形』をリリースし、運用中のモバイルゲームは10タイトルに及ぶ。受託開発の終了や、前期に終了したタイトルの影響で売上は前年同期比で減少しましたが、不採算タイトルのクローズによるコスト削減効果により、利益は増加した。
売上高:2,034,614千円(前年同期比10.3%減)
セグメント利益:254,262千円(前年同期比7.7%増)
今後も運用中タイトルの収益を安定させるとともに、新規タイトルのリリースによる売上・利益の拡大を目指す。また、PC・コンソール向けのオリジナルタイトルの開発にも取り組み、IP保有・育成を進めていく。
3. コンテンツ事業
コンテンツ事業では、IP保有と育成を目的に、出版・映像事業を進行中です。ライトノベルレーベル「DREノベルス」とコミックレーベル「DREコミックス」から毎月刊行しており、シリーズ累計10万部を超える作品を複数生み出している。また、Web3領域での事業開発や、SNSマーケティング支援サービス『Rooot』『Fanflu』なども提供している。
売上高:90,906千円(前年同期比17.6%増)
セグメント損失:322,049千円(前年同期は227,531千円)
出版・映像やWeb3事業への投資が続いているため、損失が拡大しているが、今後も積極的な投資を行い、中期的な成長を目指す。
4. 業績
当第1四半期連結累計期間の業績は以下の通り。
売上高:2,122,621千円(前年同期比9.5%減)
営業損失:67,786千円(前年同期は営業利益8,487千円)
経常損失:88,452千円(前年同期は経常利益2,328千円)
親会社株主に帰属する四半期純損失:153,628千円(前年同期は441,807千円の損失)
5. 今後の展望
ゲーム事業では、運用タイトルへの投資と体制強化を通じて、長期的な収益基盤を強化し、新規タイトルのリリースによる売上成長を目指す。また、コンテンツ事業においても、IP保有・育成の取り組みを進め、技術革新による新たな市場創出に取り組んでいく。
総括
ディズニーステップ2025年春配信予定。ディズニーの位置情報ゲームということもあり、少しづつ注目されている。先行体験によるゲームの評価についてはまちまち。ディズニー好きの需要などは取り込める可能性あるものの、ツムツムなどの他のディズニーゲームと比較すると微妙か(個人的感想)。先行体験を経て実際の配信開始時にどれだけ注目や好評を得られるようになるかに注目したい。財務や業績に対して株価割高で業績もゲームの評価次第で大きく変わるため投資時には注意が必要。