メタプラネット(3350)
時価総額387億円、PER-倍、PBR7.36倍、利回り-%
2024年12月期第3四半期決算(11月13日)
業績のハイライトとBTCイールドの概要
当第3四半期連結累計期間において、売上高は前年同期比46.3%増加し250百万円となったものの、営業損失183百万円、経常損失310百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失320百万円という結果。以下、主なポイント。
1. 業績の背景と要因
売上増加要因:
客室改装や新たな集客施策を進めた結果、ホテル事業で集客率が向上。
外国人観光客の増加により、収益に一定の寄与が見られた。
損失要因:
営業費用が売上高を上回った。
営業外費用として、保有ビットコインの評価損を計上。
2. BTCイールドとビットコイン戦略
BTCイールドは、ビットコイン保有総額と完全希薄化発行済株式数の比率変動率を表すKPI(主要経営指標)として採用された。
BTCイールドの推移:
2024年7月1日~9月30日: 41.7%
2024年10月1日~10月28日: 155.8%
意義:
株式発行を通じた資金調達が、ビットコイン取得にどれだけ効果的かを評価。
投資家に透明性を提供し、株主価値向上を目指す指標として活用。
構成要素の開示:
ビットコイン保有枚数、発行済普通株式数、希薄化後株式数、1株当たりのビットコイン量などを定期的に報告。
3. ビットコイン戦略の課題
指標の制限:
負債や資金源を考慮しないため、実際のリスクと乖離が生じる可能性。
ビットコイン投資の収益性や現金流動性を直接的に反映するものではない。
投資家への影響:
BTCイールドは株価の予測指標ではなく、投資家が独自の判断を行う必要がある。
配当政策や株式保有の価値に直結しない点を明確に説明。
4. 今後の取り組み
ビットコイン戦略に関する情報開示を強化し、以下を報告予定:
四半期累計および年間累計のBTCイールド。
株式発行やビットコイン購入戦略に関連する透明性確保。
株主利益を最大化するため、ビットコイン保有戦略の実績を定期的に評価・開示。
結論
当社は、ビットコイン戦略と関連KPIの導入を通じて、新しい収益機会を探るとともに、株主への価値提供を目指している。一方で、BTCイールドの限界や損益構造の課題を踏まえ、経営の安定性と透明性をさらに向上させる必要がある。
メモ
株価の年初来パフォーマンスは1146%と驚異的。新株予約権無償割り当てで最大100億円調達し10億円社債返還したのち残りほぼ全額をビットコインへ投資。10月28日までで総額96億円のビットコインを保有。ビットコイン保有総額と完全希薄化発行済株式の比率変動を表すBTCイールドをKPIとして採用。ビットコインの価値が上がり続ける限り、株式価値も上がり続けるということなのか、、、
引用