見出し画像

オンワードHD(8016)

時価総額824億円、PER8.6倍、PBR0.86倍、利回り4.60%


2025年2月期第一四半期

当第1四半期連結累計期間において、当社グループは国内外でさまざまな施策を実施し、業績を向上させた。以下はその詳細。

アパレル業界の背景

  • アパレル業界: インバウンド需要は円安の影響で回復傾向にある一方、節約志向が強まっている。

業績

  • 連結売上高: 513億76百万円(前年同期比2.9%増)

  • 連結営業利益: 50億74百万円(前年同期比5.7%減)

  • 連結経常利益: 51億95百万円(前年同期比6.9%増)

  • 親会社株主に帰属する四半期純利益: 40億19百万円(前年同期比20.1%増)

  • EBITDA: 62億47百万円(前年同期比4.6%減)

セグメント別状況

国内事業

  • OMO型店舗拡大: 「クリック&トライ」サービスの導入や気候変動に対応した新規商品の販売が好調。

  • 基幹ブランド: 『23区』『J.PRESS』、新ブランド『UNFILO』が好調。

  • プロモーション成功: 『KASHIYAMA』ブランドの若年層・女性向けプロモーションが成功し、新規顧客が増加。

  • 商品在庫の適正化: 在庫管理を適正化しつつ、店舗運営効率化によって販管費率を低減。

海外事業

  • アジア市場: 大連工場の稼働率向上により売上拡大。

  • アメリカ市場: J.PRESS事業でEコマースが好調。

  • 英国市場: コンテンポラリーブランド「ジョゼフ」が卸売事業の低迷により損益悪化。

国内事業では増収減益、海外事業では増収ながら赤字幅が拡大する結果となった。



「クリック&トライ」サービス
「クリック&トライ」は、「ONWARD CROSSET」に掲載されているほぼ全ての商品を、店舗で手に取って確かめていただけるよう導入したサービス。あらかじめネットで興味のある商品をセレクトして、それを顧客の指定の店舗に取り寄せできるもの。実際に店舗で試着し、スタッフとのコミュニケーションを通じて、上質なファッションの購入体験を楽しんでいただくことができる。


ウィゴーを完全子会社化

5億円で取得予定。ウィゴーは5期ぶりに黒字復帰予定。
従業員数約2200名。店舗数は約190。


総括

売上総利益率は低下したものの、売上高販管費率も低下。海外事業は赤字幅拡大し苦戦しているが通期で黒字化は据え置き。ウィゴーの買収をどれだけ糧にできるか注目。株主還元に関しては配当性向40%。配当利回り高く割安。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?