中国塗料(4617)

時価総額1154億円、PER10.4倍、PBR1.37倍、利回り3.86%


2025年3月期第1四半期決算(7月31日)

当第1四半期連結累計期間(2024年4月1日~6月30日)における業績は以下の通り。

  • 売上高: 29,080百万円(前年同期比9.8%増)

  • 営業利益: 3,367百万円(前年同期比62.4%増)

  • 経常利益: 3,871百万円(前年同期比61.9%増)

  • 親会社株主に帰属する四半期純利益: 4,949百万円(前年同期比186.2%増)

特に、船舶用塗料分野では新造船向けでの出荷量増加や修繕船向け高付加価値製品の販売が業績に貢献した。また、上海第2工場の譲渡による固定資産売却益2,443百万円も特別利益として計上された。

セグメント別の業績

  1. 日本船舶用塗料:

    • 新造船および修繕船向けの需要が堅調に推移し、製造コストに見合った販売価格の適正化を推進。

    • 売上高: 10,854百万円(前年同期比10.3%増)

    • セグメント利益: 596百万円(前年同期比114.2%増)

  2. 中国船舶用塗料:

    • 新造船向けは収益性が改善したものの、修繕船向けの売上が低調に推移。

    • 売上高: 4,014百万円(前年同期比0.1%増)

    • セグメント利益: 570百万円(前年同期比43.6%増)

  3. 韓国船舶用塗料:

    • 新造船向けで大型案件が増加し、環境対応型塗料の販売も推進。

    • 売上高: 3,526百万円(前年同期比59.8%増)

    • セグメント利益: 291百万円(前年同期比2,460.1%増)

  4. 東南アジア船舶用塗料:

    • 修繕船向け需要と重防食案件の受注が堅調。

    • 売上高: 4,300百万円(前年同期比10.6%増)

    • セグメント利益: 884百万円(前年同期比36.9%増)

  5. 欧州・米国船舶用塗料:

    • 修繕船向けの減収があったものの、環境対応製品の需要増加とプレジャーボート向け販売の好調が収益性を向上。

    • 売上高: 6,384百万円(前年同期比2.4%減)

    • セグメント利益: 538百万円(前年同期比72.7%増)

全体として、各地域での販売量増加と収益性改善の取り組みにより、堅調な成長を遂げた。




総括

 日本では修繕船向けが販売単価上昇が寄与し伸長。中国・韓国では新造船向けの販売価格適正化や原材料調達コスト低下により大幅増益。全体的に原材料調達コスト低下が大きく影響した。1Qドル円為替レート148.61円、為替差益16.5億円。配当性向40%以上。自己株も機動的に取得。


引用


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