防災設備大手。半導体向け消化システム需要増。

【決算】日本ドライケミカル(1909)

時価総額296億円、PER8.4倍、PBR1.12倍、利回り1.34%

2025年3月期第3四半期(2月12日)

1. 連結業績(前年同期比)

  • 売上高:375億1,500万円(-10.9億円

  • 営業利益:39億500万円(+6.76億円

  • 経常利益:37億9,200万円(+2.65億円

  • 親会社株主に帰属する四半期純利益:26億1,200万円(+5.46億円

売上は減少したが、採算性の向上により利益は大幅増加。


2. 事業環境と企業の取り組み

① 業界動向

  • エネルギー・原材料価格の高騰、円安、海外経済の減速が懸念材料

  • 一方、防災・減災の公共投資や都市再開発の需要拡大が追い風

② 企業の対応

  • 総合防災企業としての立ち位置を強化

  • 製品ラインナップを拡充し、積極的な営業活動を展開

  • 設計・施工・メンテナンスを通じた社会インフラの高度化に注力


3. 営業種目別業績(前年同期比)

📌 ① 防災設備事業(売上減少・利益増加)

  • 売上高:225億4,600万円(-22.38億円

  • 売上総利益:58億300万円(+3.81億円
    前年同期は大型案件の進捗が進んでいたが、今期は着工初期の案件が多く売上減
    採算性の高い工事案件の受注により、利益は増加

📌 ② メンテナンス事業(増収増益)

  • 売上高:68億2,900万円(+7.87億円

  • 売上総利益:25億5,700万円(+3.70億円
    改修・補修工事の進捗が売上増をけん引

📌 ③ 商品事業(増収増益)

  • 売上高:81億4,000万円(+3.63億円

  • 売上総利益:13億8,000万円(+9700万円
    機器類の販売や小型工事案件の引き合いが増加


4. メモ

  • 防災設備事業は、大型案件の進捗時期の影響で売上減も、利益率改善により利益は増加

  • メンテナンス事業・商品事業は堅調に推移し、業績を支えた

  • 防災・減災需要の継続的な増加が期待される中、収益性の高い事業運営が奏功

  • ネットキャッシュ(17413515千円)、ネットキャッシュ比率(0.588)。

売上減ながら利益成長を実現。引き続き、採算性向上と防災需要の拡大を活かし、成長を維持できるかが注目点。

引用


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