シェアリングテクノロジー(3989)

時価総額223億円、PER15.9倍、PBR5.73倍、利回り3.13%

2024年9月期決算(11月14日)

1. 経済環境の背景

当連結会計年度において、日本経済は次のような相反する状況に直面した:

  • 課題:

    • 急激な為替変動や原材料・エネルギー価格の高騰。

    • 世界的な金融市場の変動や不安定な国際情勢の長期化。

    • これらの要因により、先行きの不透明感が続く状況。

  • 好材料:

    • コロナ禍の収束に伴い、社会経済活動が正常化。

    • 訪日外国人の増加によるインバウンド消費の回復。

    • 雇用・所得環境の改善による緩やかな景気回復。


2. 当社グループの戦略

当社は、『暮らしのお困りごと』事業に経営資源を集中し、以下の取り組みを実施:

  • 持続的成長を目指し、事業基盤の強化を推進。

  • 特定のセグメントに特化することで、効率的な経営戦略を展開。


3. 業績のハイライト

  • 売上収益:
    7,502,871千円(前年同期比 20.5%増)。

    • 事業の成長が売上収益の大幅な増加に寄与。

  • 営業利益:
    1,790,136千円(前年同期比 44.3%増)。

    • 効率的な経営資源配分と事業強化の成果が利益率の向上に貢献。

  • 親会社所有者に帰属する当期利益:
    1,467,294千円(前年同期比 11.1%増)。

    • 税引後利益の増加により、最終的な株主還元も改善。


4. セグメント情報

**単一セグメント(『暮らしのお困りごと』事業)**に注力しており、セグメントごとの情報開示は行っていない。これにより、経営リソースを特化し、業務の効率化と収益性向上を目指した。


今後の展望

経済環境の不確実性が続く中でも、『暮らしのお困りごと』事業を中心にさらなる成長と経営基盤の強化を推進。訪日外国人の増加や国内需要の回復を追い風とし、中長期的な収益拡大を目指す。



メモ

 暮らしの困りごとがある人と困りごとに対応できる加盟店をマッチングさせるサービスを展開。「暮らしのお困りごと」に関する国内市場は14兆円。高齢化や独居化が進むことによりさらに市場拡大することも見込まれる。150以上のジャンルを24時間365日受付、日本全国で対応できることが強み。害虫や草刈りが盛んな夏から秋にかけて売上が大きくなる傾向。
 2024年9月期は主力ジャンルの伸長と子会社アズサポート通期連結及び事業拡大により増収増益で着地。第四四半期売上は前年同期比115%となり、成長率を一定維持。アズサポート子会社化により自社施工を拡大。
 初配当は1株あたり15円。配当性向は49%。5億円の自社株取得。

引用


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