【決算】ヒビノ(2469)

時価総額315億円、PER14.5倍、PBR2.81倍、利回り2.28%

2025年3月期第2四半期(11月8日)

日本経済と企業環境

  • 経済状況:雇用・所得環境が改善し、政策効果により緩やかな回復が期待される一方、海外景気の下振れリスク、物価上昇、不安定な国際情勢が懸念材料。

  • 市場環境

    • 都市再開発やスタジアム・アリーナ改革が進展。

    • 大阪・関西万博需要の増加。

    • コンサート・イベント市場が活況を維持。


当社の取り組み

  • 中期経営計画「ビジョン2025」

    • 方針:「持続的成長を可能とする経営体質の構築」と「健全経営の確立」。

    • 成長戦略:「ハニカム型経営」「イノベーション」、M&Aによる新領域開拓。

    • 新子会社化

      • 映像制作会社9社を傘下に持つ「CHホールディングス株式会社」。

      • オフィス家具販売や設計施工を行う「株式会社オフィックス」。


全体業績

  • 売上高:26,897百万円(前年同期比27.5%増)

  • 営業利益:1,464百万円(同136.7%増)

  • 経常利益:1,360百万円(同69.6%増)

  • 中間純利益:780百万円(同137.1%増)


セグメント別業績

1. 販売施工事業

  • 売上高:13,468百万円(前年同期比35.7%増)

  • セグメント利益:547百万円(同37,315.5%増)

  • 要因

    • 「長崎スタジアムシティ」など超大型案件の寄与。

    • 放送局市場や設備市場での設備投資増加。

    • 新規連結子会社「エヌジーシー」の業績寄与。

    • 韓国子会社は国内景気の低迷により苦戦。

2. 建築音響施工事業

  • 売上高:5,604百万円(前年同期比67.9%増)

  • セグメント利益:580百万円(前年同期は損失34百万円)

  • 要因

    • 都内再開発案件や文化施設の新築計画が順調。

    • 原価低減や契約見直しによる利益率向上。

3. コンサート・イベントサービス事業

  • 売上高:7,824百万円(前年同期比0.1%減)

  • セグメント利益:1,060百万円(前年同期比19.9%減)

  • 要因

    • 前年の大型案件(G7広島サミット等)の反動減。

    • 新規事業「映像制作サービス」への参入。

    • 新技術「Immersive LED System」の採用進展。

4. その他事業

  • セグメント損失:51百万円

  • 要因:新規子会社「株式会社オフィックス」の連結計上による。




総合的な評価

国内外の不確実性が高い状況の中で、大型案件や新規子会社の寄与を受け、堅調な成長を遂げた。特に、「長崎スタジアムシティ」への総合ソリューション提供が業績拡大を牽引。一方で、一部事業では前年の大型案件の反動や海外市場の不振が課題。

引用


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