若者に向けたアパートを開発。
【決算】セレコーポレーション(5078)
時価総額175億円、PER14.3倍、PBR0.84倍、利回り2.10%
2025年2月期第3四半期(1月14日)
決算報告要約(2024年第3四半期連結累計期間)
1. 会社全体の業績概要
売上高:1,711億7,000万円(前年同期比1.5%減)
営業利益:158億円(前年同期比23.8%増)
経常利益:160億3,000万円(前年同期比23.7%増)
親会社株主に帰属する純利益:111億6,000万円(前年同期比26.9%増)
主な要因:
高付加価値商品の提供による売上総利益率の改善
建築コスト上昇などの外部要因があるものの、収益性の向上が業績を押し上げた
2. 各セグメントの業績ポイント
① 賃貸住宅事業
売上高:812億1,000万円(前年同期比25.6%増)
セグメント利益:93億8,000万円(前年同期比164.8%増)
事業の特徴:
東京圏の25~35歳をターゲットに、旗艦ブランド「My Style vintage」を中心に展開
営業力強化(金融機関・コンサルタント等とのビジネスマッチング契約締結)
施工品質向上・コスト削減への取り組み(生産カンパニーの効率改善)
SDGs対応として「東京ゼロエミ住宅」仕様の推進
好調の要因:
高い付加価値を持つ賃貸住宅の販売が伸び、売上と利益が大幅に増加
② 賃貸開発事業
売上高:289億2,000万円(前年同期比32.6%減)
セグメント利益:43億9,000万円(前年同期比35.8%減)
事業の特徴:
富裕層向けの資産価値の高い賃貸物件開発
「城南・城西エリア」に特化した立地戦略
高付加価値住宅(Feel+1、Fwin、Ex Class)の提供
減収・減益の要因:
物件の引き渡し時期が下半期に集中したため、一時的に売上が減少
③ 賃貸経営事業
売上高:743億8,000万円(前年同期比5.1%増)
セグメント利益:87億2,000万円(前年同期比1.2%増)
事業の特徴:
入居者管理、建物管理、リフォームなど賃貸オーナー支援
高水準の入居率を維持(98.2%)
リフォームカンパニー設立により修繕・メンテナンス業務を強化
安定成長の要因:
新規管理物件の増加(12,526戸、前期末比212戸増)
賃貸仲介・メンテナンスパートナーの強化により入居率を維持
3. 今後の課題と展望
課題
建設コストの上昇:人件費・資材費の高騰
地政学リスク:ウクライナ・中東情勢の影響
金融市場の変動:円安や米国の政策動向
展望
賃貸住宅事業:差別化戦略を強化し、収益性の高い住宅を提供
賃貸開発事業:物件引き渡しが下半期に集中するため、業績回復を見込む
賃貸経営事業:リフォーム・修繕業務の拡大で安定成長を継続
SDGs対応:「東京ゼロエミ住宅」仕様の推進で脱炭素社会に貢献
メモ
賃貸住宅事業の好調により、全体の利益は前年同期比で大幅に増加。一方、賃貸開発事業は引き渡しの時期ずれにより減収。しかし、通期では業績回復が見込まれ、成長戦略を継続する方針。
ネットキャッシュ(17909867)、ネットキャッシュ比率(1.0%)。
引用