フォースタートアップ(7089)
時価総額36.8億円、PER11.7倍、PBR1.62倍、利回り-%
2025年3月期第1四半期決算短信(8月7日)
当第1四半期連結累計期間におけるスタートアップ業界を取り巻く環境は、世界情勢の緊迫化や資源価格・原材料価格の高騰、円安による物価上昇などにより、依然として先行き不透明な状況が続いている。また、東証グロース市場指数の下落も、上場を目指すスタートアップ企業にとっての不安材料となっている。しかし、政府の成長戦略においては、スタートアップ企業の支援やスタートアップ・エコシステム強化の重要性が提唱されており、官民連携によるスタートアップ支援策が進行している。
業績の概要
経営資源をタレントエージェンシーサービスに集中させ、売上・利益の持続的かつ高い成長の実現を目指す。しかし、2024年秋の本社移転に伴う一時的な費用増加や、新オフィスの賃貸借契約による支払家賃の増加が、当期の費用増加に影響を与えた。
売上高: 865,872千円(前年同期比18.7%増)
営業利益: 78,920千円(前年同期比22.4%減)
経常利益: 78,497千円(前年同期比21.2%減)
親会社株主に帰属する四半期純利益: 59,341千円(前年同期比17.2%減)
セグメント別業績
タレントエージェンシーサービス
タレントエージェンシーサービスは、スタートアップ企業向けの人材紹介サービスを中心に展開しており、大型顧客の採用活動再開や採用活動の活性化が業績に寄与した。
売上高: 810,804千円(前年同期比18.9%増)
オープンイノベーションサービス
オープンイノベーションサービスでは、「STARTUP DB」を利用した企業向け有料会員サービスや、官公庁・自治体とのスタートアップ関連事業の受託が進展した。
売上高: 55,068千円(前年同期比14.5%増)
ベンチャーキャピタル事業
ベンチャーキャピタル事業は、フォースタートアップスキャピタル合同会社を通じたファンド運営を行っており、管理費用のみの発生により引き続き損失を計上。
セグメント損失: 2,051千円(前年同期は2,080千円の損失)
社員数の動向
新卒入社者数は減少したものの、中途入社者数は前年同期比で3倍以上に増加し、採用活動が活発に行われた。
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総括
タイミーやメルカリなどのスタートアップへの人材紹介・コンサルティングを行うタレントエージェンシーと独自データベースを活用してスタートアップ企業の連携を促進するサービスを展開。タレントエージェンシーは順調に推移し売上高・受注高は過去最高に。タレントエージェンシーとしての採用も進める。本社移転費用により減益。2026年に50億の売上高を目指す。
3億円の自社株買い実施。ROE17%。スタートアップ業界が盛り上がりかけている中ではバリュエーションは比較的割安な印象。
引用