フタバ産業(7241)

時価総額626億円、PER5.2倍、PBR0.49倍、利回り5.01%


2025年3月期第1四半期決算(7月30日)

強固で持続可能なグローバル企業を目指し、選ばれる会社としての強化、真のグローバル企業への取り組み強化、そして持続可能な企業基盤の強化という三つの柱に基づき活動している。2022年度から2024年度までの中期経営目標として、「稼ぐ力の強化」と「フリーキャッシュフロー(FCF)の増加」を掲げており、生産効率の向上を通じてFCFを増加させ、これを株主還元、有利子負債の返済、成長投資に活用していく方針。

第1四半期連結累計期間(2024年4月1日~2024年6月30日)の業績は、自動車生産台数の減少などの影響を受けたが、引き続き成長に向けた基盤強化に取り組んでいる。

業績概要

  • 売上高: 1,864億円(前年同期比8.9%減)

  • 営業利益: 36億円(前年同期比23.6%減)

  • 経常利益: 39億円(前年同期比18.0%減)

  • 親会社株主に帰属する四半期純利益: 23億円(前年同期比22.9%減)

セグメント別業績

  1. 日本

    • 売上高: 783億円(前年同期比15.1%減)

    • セグメント利益: 8億円(前年同期比70.1%減)

    • 日本市場では、主に自動車生産の減少が影響し、売上と利益が大きく減少した。

  2. 北米

    • 売上高: 632億円(前年同期比15.1%増)

    • セグメント利益: 14億円(前年同期比351.5%増)

    • 北米市場では、需要の増加が顕著であり、大幅な増収増益を実現した。

  3. 欧州

    • 売上高: 168億円(前年同期比20.1%減)

    • セグメント利益: 4億円(前年同期比3.2%減)

    • 欧州市場では、インフレや経済不安定性が影響し、売上が減少したが、利益はほぼ横ばいとなった。

  4. 中国

    • 売上高: 167億円(前年同期比27.7%減)

    • セグメント利益: 2億円(前年同期比51.7%減)

    • 中国市場は経済減速や不動産投資の低迷の影響を受け、大幅な減収減益となった。

  5. アジア

    • 売上高: 137億円(前年同期比10.4%減)

    • セグメント利益: 5億円(前年同期比17.6%増)

    • アジア市場では、売上が減少したものの、効率化施策が功を奏し、利益は増加した。







総括

自動車骨格プレス部品大手。日本市場における自動車生産台数の減少により売上高、営業利益は減少。トヨタ好調の北米では増収増益。売上高の8割以上がトヨタ向け。ボデー・内装部品、排気系・燃料系部品が売上高の8割近くを占める。営業利益率は5%目標。株主還元方針として配当性向は決めておらず、大体10〜20%ほど。自社株取得なども行っておらず企業価値向上や資本効率についてなどの施策があまりなされていない。割安株となっている要因としては株主還元や経営計画の不十分さ、利益率の低さなどが考えられる。


引用


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