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よみがえってくる、あの日…

先日、博多から始発の新幹線で向かった先は、尼崎にあるコバショ(小林書店)で開された「第1回ゆみこの部屋」にどうしても参加したかったから。第1回の記念すべきゲストは、10月3日にPHPより新刊「あの日、小林書店で。」を出版された川上徹也さん。行かないという選択肢はなかった。

私が初めて小林書店を訪れたのは、去年の3月のことだった。それは、とある方から1冊の本「仕事で大切なことはすべて尼崎の小さな本屋で学んだ」(川上徹也さん著 ポプラ社)を紹介していただいて、あまりに感動し、ぜひ由美子さんにお会いしたいと思っていた。しかし、遠方のため土地勘はないし、いつか行けたらいいな、といった感じで具体的には考えていなかった。

そんなある時、友人と神戸で会う約束をしていた。友人がお店を探してくれ、私が車だったので駐車場のこともあり「尼崎のお店でもいい?」と。「尼崎」と聞いた瞬間、申し訳ないけど食事するお店なんてどこでもよかった(笑)

「尼崎といえば小林書店!!」

「私、尼崎でどうしても行きたいところがあるから付き合って!」とあまりに興奮して訴える私に、友人は意味が分からないまま半ば強引に由美子さんに会いに行く旅に巻き込まれてくれた。

そして念願叶って由美子さんにお会いすることができ、その日、その場で映画「まちの本屋」の上映会をしよう!と決めた。

その時の思いは…

上映会後も機会を見つけては小林書店に伺い、毎回由美子さんおすすめでたくさんの本に出会わせていただいた。そして、本だけではなく、たくさんの方ともご縁をつないでいただき、私の人生がより楽しく豊かになったことは言うまでもない。

そして、今年の春、また友人と小林書店を伺ったときに、由美子さんから「5月末に閉店することを決めたねん」という言葉が…辞め時を考えているとはおっしゃっていたが、まさかこんなに早くその時が来るとは…

友人と会う約束をしたのが、尼崎のお店ではなかったら、小林書店には行けていなかった。あの時、久しぶりに友人に会うのに、私の衝動だけで友人を巻き込むのは…なんて気を遣い、またいつかの機会に…なんて思い、先延ばししていたら、行けるとなったときには閉店していたかもしれない。

行ってみたい!会ってみたい!やってみたい!

その瞬間、その気持ちを大切に行動したからこそつながったご縁は私のタカラモノ。タカラモノはじっと待っていても目の前にはやってこない。自分で掘り起こし、自分で磨くしかない。

あれ?「第1回ゆみこの部屋」について書くつもりが、想いがあふれて、前置きだけで長くなってしまった。また続きはのちほど…

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